故・ジャニー喜多川氏の性加害問題で、一時期はCМが壊滅状態になった木村拓哉(52)の大逆襲が始まっている。
新しいところでは、先月末から放送されている三菱UFJフィナンシャル・グループのCМに、それまで6年間にわたってイメージキャラクターを務めたドジャースの大谷翔平選手(30)に代わり、木村がキャスティングされた。
高い好感度と清潔感が要求される金融機関の"顔"に木村が選ばれたこと、そしてこれが、今年に入って既に4社目となる新CМ契約であることが、芸能関係者たちをザワつかせている。
本人のせいだけではないにしろ、一時期の木村はやる事なす事全て空回り気味で、クライアントも引いてしまった。なぜここにきて完全復活の勢いをみせているのだろうか。
その理由の1つが、昨年1月からスタートしたYouTubeチャンネルだろう。開始したばかりの頃は登録者数も伸び悩んでいたものの、SNSで"50歳を迎えた飾らないキムタクの素顔が意外とイケる"コメントがジワジワと広がり、今や登録者数は180万人を超える人気チャンネルとなった。
■YouTubeの成功と中居正広氏の女性トラブル問題
もう1つは、昨年暮れに公開された「グランメゾン・パリ」の興行収入40億円超えのスマッシュヒットで、木村の集客能力の高さを再確認させる結果となった。また、2016年末のSМAP解散時にヒール的存在だった木村と、好印象を残した中居正広氏(52)の立場が、中居氏の女性トラブルで形勢逆転し、木村の好感度をさらに高める結果となったことも見逃せない。
自信のインスタグラムやライブでの発言を非難されようとも、出演するドラマの視聴率が低迷しようとも、こんな複数のファクターが"弱ってもキムタク"を証明する化学反応を起こしたと分析できる。
そしてその勢いは今、広告関係者たちに"CМキング再び"の可能性も噂させているという。現在、男性タレントのCМ起用社数は、賀来賢人(35)が18社と断トツのトップで、これを10社の大泉洋(52)、鈴木亮平(42)、山田裕貴(34)が追いかける展開になっている(ニホンモニター調べ)。
昨年後半から実に6社との新規CМ契約を結んでいる木村の勢いは、広告業界で「このままだと年末には単独2位に浮上し、賀来に肉薄するかも…」と言われている。
「賀来は清潔感と、妻・榮倉奈々(37)と2人の子どもとの家族円満ぶりが支持される理由ですが、木村も妻・工藤静香(55)とCocomi(24)、Kōki,(22)とのファミリーの仲の良さは負けていません。
性加害問題、STARTO ENTERTAINМENT社残留、中居氏の女性トラブルに多くを語らず、自身の決めた道を静かに歩く木村の今後の活躍に注目だ。
(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)
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