「日本のテレビ局は結局、旧ジャニーズ事務所の“傘”から逃れることはできないんですよ」と、番組制作会社ディレクターは自嘲気味に話す。
テレビの無料配信サービスTVerのお気に入り登録数を見ると、夏ドラマのトップは櫻井翔(43=写真)主演の「放送局占拠」(日本テレビ系)の140万超え(8月17日現在)、2位は松本潤(41)主演の「19番目のカルテ」(TBS系)の93万超えと、来年5月で解散する嵐のメンバーでワンツーだ。
それだけで終わらない。4位「DOPE 麻薬取締部特捜課」(TBS系)の主演はKing & Prince高橋海人(26)、5位「愛の、がっこう」(フジテレビ系)の準主演はSnow Manラウール(22)。旧ジャニ勢で上位をほぼ独占している。
嵐の相葉雅紀(42)主演の「大追跡 ~警視庁SSBC強行犯係~」(テレビ朝日系)は9位ぐらいだが、視聴率では民放連ドラトップの「19番目のカルテ」に次ぐ高さ。前出の番組制作会社ディレクターが言う。
「2023年9月に、当時の藤島ジュリー景子社長が“性加害問題”を公に認めて以降は、世論やスポンサーの意向もあって、テレビ局でもキャスティングを見直す動きはあったんです。が、そう簡単に数字を持っている代替人材が見つかるわけもない。結局、原点回帰し始めているわけです。嵐に関しては解散の“特需”もあるとはいえ、これだけ結果を出されてしまうと、旧ジャニ勢への依存がさらに加速していく可能性が高い」
特に若年層のテレビ離れが進む中、それなりの集客力がある安定の人材は代え難いというわけか。そのうえ旧ジャニーズ事務所の流れをくむSTARTO ENTERTAINMENTでは、6月27日付で元フジテレビの専務が新社長に就任。もともとフジテレビ出身の藤島ジュリー氏の“復権”もささやかれている。
「噂が本当だとしたら、ジュリーさんがこれまで築いてきたテレビ各局や代理店の幹部とのパイプも復活することになります。
来年5月の嵐の解散に向けて“旧ジャニタレ祭り”の勢いが加速していきそうだ。
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