先の参院選では、自民党の現職議員も大量に落選。永田町では、秘書たちの再就職活動が活発化しているが、あの政党はやはり避けられているようだ。
勢力拡大に伴い、参政党は党職員のリクルートを進めている。
先月22日には党公式SNSで議員秘書の募集を発表し、今月1日には党本部スタッフを含め「追加募集」を呼びかけた。神谷宗幣代表も、23日にJR大宮駅前で行われた街頭演説で「10月の臨時国会まであと1カ月。仲間を集めて体制をつくって、国会に備えていきたい」と意気込んでいた。
急速な党勢拡大には、人員不足がつきものだ。同じく参院選で躍進した国民民主党も、党関係者が「人手がまだまだ足りない」と漏らすほど。
ましてや参政党は国会にほとんど基盤を持たなかっただけに、再三の呼びかけは、秘書を集めるのに苦労していることがうかがえる。
■極端な主張とメチャクチャな政策
一大供給源になりそうなのはもちろん、自民大敗の憂き目で職場を失った落選議員の秘書だ。
毛色こそ違えど、同じ保守政党。参政党は、再就職先の選択肢になりそうに思えるのだが、自民関係者は「党内の落選議員の秘書は『さすがに参政党は怖いからやりたくない』と、応募を見送っている人が多いようです」と、こう打ち明ける。
「神谷代表が過去に『影の政府が秘密裏に日本社会を動かしている』といった陰謀論を主張するなど、何を考えているか分からないところがある。
実現可能性の低い政策をたびたび訴えていることも、大きな懸念事項だという。
「子供に毎月10万円を支給するとの公約をはじめ、財源を示さず無謀な積極財政を掲げている。秘書は国会質問の準備をすることもありますが、この様子ではどんな仕事を任されるかわかったもんじゃない。避けるのも当然です」(前出の自民関係者)
まともなスタッフを集められなければ、参政党が臨時国会でボロを出すのは必至だ。
◇ ◇ ◇
参政党は参院選後もトンデモぶりを発揮している。関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。