先の参院選では、自民党の現職議員も大量に落選。永田町では、秘書たちの再就職活動が活発化しているが、あの政党はやはり避けられているようだ。

参院選で14人が当選、公示前の1議席から大幅に議席を増やした参政党である。


 勢力拡大に伴い、参政党は党職員のリクルートを進めている。


 先月22日には党公式SNSで議員秘書の募集を発表し、今月1日には党本部スタッフを含め「追加募集」を呼びかけた。神谷宗幣代表も、23日にJR大宮駅前で行われた街頭演説で「10月の臨時国会まであと1カ月。仲間を集めて体制をつくって、国会に備えていきたい」と意気込んでいた。


 急速な党勢拡大には、人員不足がつきものだ。同じく参院選で躍進した国民民主党も、党関係者が「人手がまだまだ足りない」と漏らすほど。


 ましてや参政党は国会にほとんど基盤を持たなかっただけに、再三の呼びかけは、秘書を集めるのに苦労していることがうかがえる。


■極端な主張とメチャクチャな政策


 一大供給源になりそうなのはもちろん、自民大敗の憂き目で職場を失った落選議員の秘書だ。


 毛色こそ違えど、同じ保守政党。参政党は、再就職先の選択肢になりそうに思えるのだが、自民関係者は「党内の落選議員の秘書は『さすがに参政党は怖いからやりたくない』と、応募を見送っている人が多いようです」と、こう打ち明ける。


「神谷代表が過去に『影の政府が秘密裏に日本社会を動かしている』といった陰謀論を主張するなど、何を考えているか分からないところがある。

参政党の憲法草案も、現憲法が保障する基本的人権がほとんど盛り込まれていないなど“素人集団”感は否めない。同じ『保守』を名乗っていても、ハッキリ言ってまるで別物です」


 実現可能性の低い政策をたびたび訴えていることも、大きな懸念事項だという。


「子供に毎月10万円を支給するとの公約をはじめ、財源を示さず無謀な積極財政を掲げている。秘書は国会質問の準備をすることもありますが、この様子ではどんな仕事を任されるかわかったもんじゃない。避けるのも当然です」(前出の自民関係者)


 まともなスタッフを集められなければ、参政党が臨時国会でボロを出すのは必至だ。


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 参政党は参院選後もトンデモぶりを発揮している。関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。


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