“激ヤバ”議員は1人や2人ではなさそうだ。日刊ゲンダイは、国民民主党の天沼浩都議の不祥事を報じた(22日付)。

天沼氏は今年6月の都議選で江戸川選挙区から出馬し初当選。しかし選挙準備でスタッフ・A氏に膨大な業務を担わせたのに、約束の報酬を払わずにトンズラを決め込んでいるのだ。


 天沼氏は日刊ゲンダイの電話取材にいったんは「(相応の報酬を)払います」と明言したにもかかわらず、改めてメールで再質問すると「A氏とは何らの契約関係はございません」と回答。全く誠意を感じられないが、国民民主の問題議員は他にもいる。


 公選法が定める居住要件を満たしていなかった疑いがあるとして、当選無効を求める異議申し立てを提出されたのは、大田区選出の福井悠太都議だ。


 公選法の規定だと、都議選への立候補には都内に3カ月以上、居住している必要がある。


 福井氏は天沼氏と同じく6月の都議選で初当選。愛知・岡崎市出身で、現在も岐阜・羽島市の青年会議所の理事長を務めている。本人は自身のXで「申し出は事実無根」と主張。ちなみに、3月の埼玉・入間市議選では、トップ当選した国民民主の益田英主氏が市選管に「居住実態がない」と認定され、当選無効となっている。


■躍進した都議選の初当選組にもゴロゴロ


 また、政治資金規正法違反(虚偽記入)と有印私文書偽造の罪で刑事告発されたのは、国崎隆志都議(杉並区)。こちらも6月都議選の初当選組だ。

2020年春から自身が代表を務める政治団体の収支報告書に辞めた会計責任者の承諾なしに無断で署名・捺印。偽造した報告書を提出した疑いが持たれている。この疑惑は先月、しんぶん赤旗日曜版が報じていた。


 国民民主が躍進した都議選の初当選組では、奥本有里都議(新宿区)も過去にスピリチュアルカウンセラーとして科学的根拠が不明な施術を広めていた疑惑がくすぶる。


「党勢好調の国民民主には地方選のたび有象無象が集まり、党本部も人手不足で“身体検査”をロクに実施できていないようです。他の議員の疑惑も複数のメディアがかぎつけており、今後も問題議員が続出しかねません」(都政関係者)


 勢いがあった頃の日本維新の会をしのぐ、新たな不祥事のデパートと化すのか。


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 国民民主党の不祥事の数々については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。


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