地球温暖化とは関係ないのだろうが、旬の人の移り変わりも本当に早くなった。
この1年で存在感が著しく低下した石丸伸二氏(43)が、1月に立ち上げた政治団体「再生の道」の代表を退くという。
■「チームみらい」は1議席獲得
都知事選の「石丸旋風」は凄まじかった。SNSを駆使し、泡沫候補から一転、次点に食い込んで世間をアッと言わせた。オールドメディアに引っ張りダコとなったものの、質問をけむに巻く「石丸構文」が次第に敬遠され、主戦場はネットに移行。昨秋の衆院選への立候補をチラつかせたが、出馬を見送り、満を持して設立したのが政治再建を目指す「再生の道」だった。
しかし、結果は周知の通り散々だ。6月の都議選は35選挙区に計42人の「ハイスペック人材」を擁立したにもかかわらず、獲得議席はゼロ。7月の参院選は東京選挙区と比例区に計10人を立てたが、誰ひとり当選できなかった。
一方、都知事選で戦ったAIエンジニアの安野貴博氏(34)が5月に立ち上げた「チームみらい」は、参院選の選挙区と比例区に計15人を擁立。
■旅系ユーチューバ―か?
どうしたって、石丸氏の落日は際立つ。「再生の道」は消滅危機。ユーチューブ番組(20日配信)で共演したひろゆき氏から「次いつ忙しくなるんですか?」と聞かれ、「もうたぶん永久にないですね。人生の夏休みに入りました」とフェードアウトをにおわせていた。
「石丸氏は〈やりたいのは政治再建で、政治家ではない〉が口癖。都知事選後に一躍時の人となり、状況を面白がっていた。自前で運営しているユーチューブの公式チャンネルの登録者数は34万人超で、再生回数に応じて支払われる広告収入のほか、スパチャ(投げ銭)でも相当な収益を上げているそうです。旅行モノもそこそこウケている。日本の素晴らしさを再発見するという文脈でも、意味があると考えているようです」(メディア関係者)
会見ではどんな石丸構文を炸裂させるのか。
◇ ◇ ◇
石丸氏の凋落の軌跡は、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。