まさかの人物が党役員入りだ。参政党は8日、元自民党衆院議員の豊田真由子氏が政調会長補佐に就任すると発表した。
豊田氏といえば現職だった2017年、当時の秘書に「このハゲー!」「違うだろー!」などの暴言を浴びせ、暴行を加えたことで週刊誌やワイドショーを賑わせた。離党後、同年の衆院選に埼玉4区から無所属で出馬するも、あえなく落選。候補者5人中、最下位に沈んだ。
“いわくつき”の参政党入りに、SNS上は<さすがに節操がない><やらかした元自民の受け皿なのか>といった批判が飛び交う。
参政党には、豊田氏以外にも行き場を失った政治家がゴロゴロ移っている。幹事長の安藤裕氏も元自民党衆院議員で3期務めた。21年衆院選では、党から公認を得られず出馬を見送り、保守系政治団体を経て、昨年9月に入党した。
国対委員長の梅村みずほ氏は、元日本維新の会の参院議員。23年に国会での不適切発言で党員資格停止6カ月の処分を受け、問題児扱いだった。維新の参院選候補を決める予備選に敗れ、今年6月に参政党入り。2人とも参政党ブームに乗り、今夏の参院選で当選を果たした。
■総裁選の結果次第で…
水面下では似たような動きがある。
維新は、8日に現職国会議員3人が集団離党するなど、党勢低迷に歯止めがかからない。ある維新の議員は「実は参政党に移りたい」と周囲に漏らす。すでに事務方からは、参政党の議員秘書に転職した者が出ている。
自民党からも総裁選の結果次第で、落選組が一気に参政党へ雪崩を打つ可能性があるという。先の参院選では杉田水脈氏をはじめ、保守系が大量に落選。右派の高市前経済安保相が新総裁に選ばれれば、まだ復活の目はあるものの、石破首相の次も穏健保守路線が続けば、その限りではない。浪人中の元議員からは「このままだと参政党への移籍も視野に入れなければ」との声も聞かれる。
参政党ブームに便乗しようと、腰を浮かしている者がワラワラ……。どいつもこいつも、まったく無節操な連中だ。
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石破首相が7日、退陣を表明。早くも永田町では情報戦が始まり、“怪情報”が飛び交っている。●関連記事【もっと読む】『小泉進次郎氏を元首相3人&現首相が“雪崩支援”の怪情報…自民党総裁選「ジジ殺し」の本領発揮か』で詳報している。