業界内外からその成否に注目が集まっているのが、11月1日にスタートする配信サービス「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」。自身のXで初月の会員数について10万人超を見込むと語ったのがひろゆきこと、西村博之氏だ。

だが、先行きは決して明るくないという。


《その後の若者の新規加入は難しい。毎月会員が減るストレス。膨大な動画があるNetflixより高い値段なので、動画を出し続けて休めない生活が始まる。休んだら「金払ってるのに!」とかメディアに叩かれる。マジ修羅の道》


 ダウンタウンプラスは月額1100円で、年額だと2カ月分割引され1万1000円(いずれも税込み)に。仮にローンチ月に10万人の会員が見込めると、収益は月に1億円前後、年に10億円を超えてくる。


 映画やドラマ、アニメなどのコンテンツを続々提供している「Netflix」の場合、広告の有無、画質や1アカウントあたりの視聴可能なデバイス数などの違いで、月額料金を890円、1590円、2290円の3段階に分けているが、ミニマムは1000円を切っている。Netflixよりやや割高である上に、ダウンタウンプラスは「ダウンタウン」「松本人志」「浜田雅功」の3つのカテゴリーに分けられるように、実質、ダウンタウンがメインのサービスになる。


 それだけに、ひろゆき氏が懸念しているようにコンテンツの量産が容易ではないのは想像に難くない。だが、他のプラットフォームに比べるとだいぶ分が悪いのは想定内のようだ。


「ローンチ当初はご祝儀的に多くの入会が予想されますが、そもそも短期で勝負しようとしていないのはファンドから数十億円の資金を調達していることからも明らかです。

松本の企画の多くは海外にプラットフォーム販売が可能な横展開できるものが多い。松本自身、1年10カ月の活動休止中に温めてきた企画は相当数にのぼると言われています。事務所を問わず多くの芸人が参加する大喜利やゲストとのトーク番組などが企画されていて、一つひとつはコアなファンだけでなく、多くの視聴者に笑ってもらえるような企画になると自信を深めているようです」(お笑い関係者)


■浜田は休養から復帰したばかり


 初月は松本のカテゴリーで松本の企画、出演のコンテンツが公開されるほか、各カテゴリーの過去のテレビ番組・映画などのアーカイブ作品が配信される。


「いくつかの番組が打ち切りになるなど、各局が松本のテレビ出演に難色を示しているとたびたび言われていますが、過去作などで協力することも明らかになっています。一部の局を除き、関係は良好だといいます」(スポーツ紙記者)


 今後の鍵となるのは相方・浜田の関与度合いと言えそうだ。


「スタート時のダウンタウンプラスはさながら松本チャンネルの様相になりそうですが、ダウンタウンの名前を守りながら松本の復帰を待ち続けてきた浜田の協力は不可欠です。しかし、浜田は現在テレビとラジオのレギュラー番組5本に節目節目に特番を抱え多忙を極めている上に、松本に比べてお笑いに対して淡白だと言われています。体調不良による休養から今年5月に復帰したばかりで、レギュラー以外であまり負担を強いられないはず。浜田のカテゴリーの全貌は見えてきませんが、やはりダウンタウンの2ショットを観たいという声が根強いです」(前出・スポーツ紙記者)


 多くの支持は得られるのか。


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 ダウンタウンDX」終了の原因について、ダウンタウン、特に松本の読売テレビへの不信感によるものではと指摘する声があがっている。関連記事【もっと読む】『読売テレビ「ダウンタウンDX」不可解な番組終了の余波…松本人志が激怒していた「ミヤネ屋」報道』で詳報している。


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