政党支持率は低調だが、東京・葛飾区議選で好結果を残した国民民主党。玉木雄一郎代表は18日の定例会見で「(次期衆院選では)51議席を目指してやっていく。

100人近く擁立しないと目標にたどりつかない」と力を込めた。強気な姿勢は相変わらずだが、くすぶり続けているのが千葉県連のパワハラ問題だ。


 パワハラの疑いをかけられているのは、昨秋の衆院選で千葉5区から出馬し、比例復活した岡野純子議員と男性県議。被害を訴えた工藤由紀子・浦安市議が離党すると、その後、県内の地方議員3人も同調する形で党を離れた。国民民主は今年3月に調査委員会を設置。玉木代表は9月中旬に「ヒアリング等は終わり、取りまとめの段階に入っている」と言っていたが、いまだ調査結果は出ていない。


 党の内情に詳しい政界関係者が言う。


「党は18日にも『パワハラは確認されなかった』という趣旨の調査報告書を公表する予定だったそうだ。ところが『パワハラはなかった』では、世間が納得するかは微妙。なので、党内から『もっと厳しい内容にすべきでは』と懸念の声が上がり、調整に時間がかかっているようだ」


 その点を確認するため、日刊ゲンダイが会見で聞くと、玉木代表は苦々しげな表情で「詳しいですね。どちらから聞いたのですか?」と逆質問。記者が「それは言えません」と返すと「私も言えません。

身分に関わることなので」と話し、こう続けた。


■「よく知らない話を質問しないで下さい!」


「我々としては(公表の)準備はできていますが、相手方(被害者側)の要請もあって発表時期を再調整することになった。相手方の理解を得ながら、しかるべきタイミングで公表する」


 被害者側が公表時期の変更を要請してきたのだろうか。質問を重ねると「詳細は避けたい」とダンマリ。記者が「よく知らない話なので」と前置きし、事実関係を聞こうとすると「よく知らない話を質問しないで下さい!」とブチ切れたのだった。


 そもそも、パワハラがあったのかどうか党の調査は完全な“お手盛り”だ。パワハラを見かねて離党した地方議員3人にヒアリングもしていない。それで「公表の準備はできている」なんてフザケた話である。


「実は、玉木さん自身も厳しい処分を下した方がいいと考えていたフシがある。ただ、岡野さんと男性県議は国民民主の支持団体・電力総連の組織内候補。弓を引けない相手なのでしょう」(前出の政界関係者)


 ウヤムヤは許されない。


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 千葉県連のパワハラ問題のについては、●関連記事【もっと読む】『イケイケ国民民主党に“パワハラ問題”噴出!女性衆院議員からの罵倒叱責で体調不良に…4人も離党の異常事態』で詳しく報じている。


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