【続続・あの有名人の意外な学歴】#3


 手越祐也


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「ヤンチャなイメージが先行している手越祐也(38)だが、実は無類の努力家」と評するのは旧ジャニーズを長年ウオッチしてきたベテランの芸能記者だ。5年前、コロナ禍での緊急事態宣言直後も女性たちと飲み歩いていたと週刊文春が報じると、ジャニーズ事務所からの退所を余儀なくされ、NEWSも脱退した。


「以前から退所の意向は表明していたので、その時期が早まっただけともいえるが、以降は地上波への露出は大幅に減ることになった」(同)


 ソロになってからはライブとYouTubeが主戦場になった。地上波は退所前はレギュラーだった「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)の単発出演やローカル局に限られた。お茶の間で目にすることはほとんどできなくなっていたが、2カ月前、久々に地上波に本格復帰。ドラマ「ぼくたちん家」(同)に出演し、及川光博(56)とともにゲイ役に挑戦している。


「事務所に残っていたら、こうした役を受けるのは難しかった。辞めジャニの立場になって新境地を切り開くことに成功した」と制作会社幹部。「役どころを一生懸命、研究している」と絶賛する。手越の常に前向きな姿勢はその学歴を振り返っても見えてくる。


 小学校は地元横浜市の公立校。勉強はかなりできたという。その一方でサッカー選手になることを夢見て、クラブチームにも入っていた。文武両道のいわゆるクラスの優等生だった。

高学年になると受験勉強を始め、明大中野中学に合格した。6年の時は1日12時間も机に向かったという。


「全員ではないが、明治大にエスカレーター式に内部進学できるので、昔から人気は高かった」と話すのは大手学習塾の進路指導。手越が入学したのは2000年。その2年前に駿河台キャンパスに明治大のシンボルになっているリバティタワーが完成し、「付属校の偏差値も跳ね上がり、難関校に数えられるようになった」という。


 中3の12月、ジャニーズ事務所に入所。高校はそのまま、明大中野に内部進学した。近藤真彦シブがき隊少年隊らジャニーズの先輩たちが通った定時制とは違い、全日制である。ところが、入所からわずか10カ月後にNEWSのメンバーに抜擢され、ほとんど登校できなくなってしまう。高1の途中で堀越に転校した。大学進学を決めたのは高2の終わり。


「NEWSで同学年の盟友・加藤シゲアキに刺激を受けたのは間違いない。

中学から青山学院に入学した加藤は早くから大学に進むことを公言していた。自分も大学に行かない理由はないと決断した」(前出の芸能記者)


 早稲田大人間科学部eスクール(通信教育課程)のAO入試にチャレンジし見事合格。8年かけて同学部を卒業した薮宏太、現在在学中のラウールら、後輩たちに道を開いた。


 ただし、手越本人は「アイドル業を120%やりたい」という理由で4年の時、中退している。


(田中幾太郎/ジャーナリスト)


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