年の瀬のドサクサに紛れて、疑惑逃れを画策だ。林芳正総務相の事務所が25日、昨秋の衆院選を巡る資金の出入りを記した選挙運動費用収支報告書を訂正した。
地元有権者を含む約270人にポスター張りや維持管理などの労務費計約316万円を支出したとしていたが、一部から「報酬などもらっていない」「労務をしていない」といった証言が噴出。完全に齟齬をきたしていた。
林事務所関係者がきのう、地元山口県の選挙管理委員会を訪れ、訂正を申請。選挙区内の山口県山陽小野田市の住人13人に対する計13万円の支出を削除した。シレッと訂正した格好だが、これでシャンシャンとはいかない。
収支報告書に添付された領収書の一部には「ポスター監視」といった極めて怪しい名目が記されていた。やってもいない労務の対価として有権者にカネを払っていれば買収行為に当たり、公職選挙法違反の恐れがある。また、払っていないのに、払ったかのように記載していても、同じく公選法違反に問われかねない。極めて重大な疑惑である。
「先の臨時国会では野党議員に追及され、林さんは『詳細を承知しておらず確認を進めている』と防戦一方でした。今月上旬には、神戸学院大の上脇博之教授が公選法違反などの疑いで陣営の出納責任者に対する告発状を広島地検に提出した。こうした状況を受け、林さん本人は実態調査の結果を『年内に公表したい』と表明。
13万円の使途は闇の中…
真相はいかに。林事務所は13万円の支出を削除したわけだが、その浮いたカネは果たしてどこに行ったのか。考えられるのは、有権者に拠出したと記載したが実際は事務所関係者が懐に入れたか、もしくは、そのまま「裏金」としてプールしたのか――。林事務所にもろもろを問い合わせると、〈お尋ねのあった件につきましては、なるべく年を越さないように対応して参ります〉とだけ文書で回答してきたが、まるで答えになっていない。
上脇教授はこう言う。
「林事務所は報告書に記載があった13万円の支出そのものを『支出しなかった』かのように訂正しましたが、そんな不自然なことはあり得ないでしょう。13万円は陣営関係者が懐に入れたか、もしくは、裏金として選挙中に有権者に配ったのではないか。そうした疑いを払拭したいのなら、13万円の扱いを丁寧に説明すべき。そもそも問題が発覚したのは11月下旬です。なぜ、訂正までに1カ月も要したのか。臨時国会での追及を避け、さらに年末年始を挟むことでニュースを風化させる狙いがあるとしか思えません」
来年の通常国会の召集日は1月23日の方針。まだ、1カ月も先だ。
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