【今週グサッときた名言珍言】


「西澤、ごめんな」
(津田篤宏/TBS系「芸人総選挙2025」25年12月20日放送)


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 2025年のテレビバラエティー界の主役は、間違いなくダイアンの津田篤宏(49)だった。芸人が選ぶ「今年一番面白かった芸人」でも堂々1位に輝いた津田がうれしそうに笑いながら放った一言が今週の言葉だ。

「西澤」とは、もちろん相方のユースケ(48)のこと。コンビとして「ダイアンで取りたかった」と言うのだ。


 津田は24年の年末に「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の「名探偵津田」第3弾に出演し、名(迷)フレーズを連発。その中のひとつである「長袖をください」が年をまたいで25年の「流行語大賞」にノミネートされた。さらにこのときのやりとりがきっかけとなり、ユニクロのCMに母子で出演した。


 同じくCMでいえば、「求人ボックス」で役所広司と共演、三井住友銀行のスマホ口座「Olive」の「通帳の人」編は「第62回ギャラクシー賞」CM部門の大賞に輝いた。その演技力が高く評価され、俳優としても「フェイクマミー」(TBS系)に出演した。


 もちろんバラエティーでも、さまざまな番組で津田がメインとなる企画が放送され、コンビとして「ジャイキリダイアン」(テレビ朝日系=現在は「深夜のダイアン」にリニューアル)のような冠レギュラー番組も誕生。津田個人でも「津田篤宏と文学」(テレビ東京系)のような特番もつくられた。そして年末には「名探偵津田」の第4弾が放送され、こちらも大反響を呼んだ。


「名探偵津田」を演出した藤井健太郎は「すぐにイライラしたり、派手に驚いたりするし、ほどよく可愛げもあってバランスがいい」(TBS「TBS INNOVATION LAND」24年4月30日)と評し、第1弾の際には、企画自体はもっと早くできていたが、津田のスケジュールが空くまで待っていたという。それほど探偵役は津田以外には考えられなかったということだ。


 そんな津田の面白さが存分に発揮された2025年だったが、ダイアンが特異なのは天性のイジられキャラである津田に対し、コンビのブレーンである相方のユースケもまた、イジられ翻弄される側になっても魅力が発揮される点だ。


 2人は小4の頃から友達。最初はボケとツッコミが逆だったそう。「2人で地元におっただけでどっちがボケでツッコミとかなかったから」(テレビ東京系「あちこちオードリー」20年11月17日)と。もうユースケに改名して5年以上経つのに、いまだに「西澤」と呼ぶのも、関係性がそのままだからだろう。


 津田だけでなく、打てば響くダイアンの2人が2026年の主役になるかもしれない。


(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)


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