【桧山珠美 あれもこれも言わせて】
この3月で日本テレビ系「with MUSIC」とフジテレビ系「週刊ナイナイミュージック」が終了する。
ただでさえ少ない音楽番組がまた姿を消してしまう。
「with MUSIC」は2024年春に土曜午後8時枠でスタートした。日テレにとっては「トップテン」以来、34年ぶりのゴールデン・プライム帯のレギュラー音楽番組で、有働由美子と松下洸平をMCに鳴り物入りでスタートしてからわずか2年足らず。「週刊ナイナイミュージック」も2年半で撤退する。
これで現在、民放キー局のおもな音楽番組はテレビ朝日系「ミュージックステーション」とTBS系「CDTVライブ!ライブ!」、フジ系「MUSIC FAIR」くらいのものになった。フジには「ミュージックジェネレーション」もあるが、過去のVTRが中心、テレ朝系「EIGHT-JAM」は音楽考察番組、TBS系「ハマダ歌謡祭☆オオカミ少年」はカラオケ番組。純粋に「歌を聴かせる」のは少数派だ。
音楽番組という看板だけでは視聴者を引きつけることはできない時代なのか、音楽そのものの聴き方が変わったのか。24日のNHK「うたコン」を見ながらそんなことを考えた。
■「うたコン」阿久悠特集はよかった!
この日は「作詞家・阿久悠特集」。
石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」で幕を開け、森進一「北の蛍」、岩崎宏美「思秋期」、元宝塚トップスターの礼真琴が沢田研二の「勝手にしやがれ」を歌ったり、フィンガー5の晃が「個人授業」と「学園天国」を披露。
圧巻は御年83歳のささきいさお。大病から復帰して「宇宙戦艦ヤマト」を力強く歌い上げた。
途中で番組内で流れた阿久悠の言葉が印象的だった。
「何十年かたった後でひとつの時代を思い出す、最初の扉が歌であればいいな」とか「毎日の生き方にときめいたり、感激したりするのが『詞』じゃないかと思います」などと語った。歌はやはり「詞」が大事。
翻って今のヒット曲はどうか。キャッチーなサビの15秒だけが切り取られ、踊れるフレーズが拡散される。曲全体を味わうというより使える部分が重視される。サブスクで次々と飛ばされ、最後まで聴いてもらえるかどうかもわからない。キリトリ文化は歌の聴き方まで変えてしまった。
NHKには大泉洋MCの「SONGS」や若者向けの「Venue101」、早朝4時台に演歌メインの「はやウタ」があり歌をきちんと聴かせている。
タイパ全盛の時代に逆行しているが、歌を最後までちゃんと聴く体験を守る場があることに意味がある。それでこそNHKの存在意義がある。
視聴率優先で音楽を育てる場所を手放してしまった民放。そもそも育てる気などないのかもしれないが……。
(桧山珠美/コラムニスト)

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