高市早苗首相の爆誕から4カ月。この国は着実に劣化している。

国会の品位保持までもが崩壊寸前だ。高市首相が年度内成立に固執する新年度予算案は先週審議入りしたが、パワハラ連発の滑り出し。〈本性バレバレ〉〈モラハラ上司すぎ〉などSNSで批判が噴出している。


 27日の衆院予算委員会で公開処刑にあったのは、石破政権時代から日米関税交渉を担う赤沢経産相。今月中旬の訪米と首脳会談に関連し、野党議員に日米合意から後退しないようクギを刺された高市首相は「ワタクシがトランプ大統領と堂々と渡り合えるように、働いてくるのが、赤沢大臣の仕事だと考えております」とタメをつくりながら答弁。右後ろの閣僚席に控える赤沢氏を振り返りながら、「〈ワタクシに恥をかかせるな〉と言ったよね?」とドスを利かせたのだ。


 ハラスメント防止研修を行う山口一臣氏(テックベンチャー総研CEO)が指摘する。


■際立つ他責思考


「法的評価は横に置くとして、テレビ中継も入った国会審議で、行政の最高責任者が任命した大臣に向かってあの物言いは非常に問題がある。うまくいったらワタクシの手柄、失敗したらアナタの責任と言わんばかり。他責思考かつ、国益よりも私利私欲の人間性がにじみ出ていた。カタログギフト配布をめぐって〈昭和の中小企業のオヤジ社長みたいな〉とか釈明していましたが、その時代の彼らだってあんな振る舞いはしないでしょう」


 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)も言う。


「総選挙で圧勝した高揚感が続き、誰に対しても〈ワタクシの言う通りにせよ〉という気分なのがよく分かる。

全能感に満ちた言動は今後も出てくるでしょう。トップリーダーとしての資質に疑問を持たざるを得ません」


 赤沢氏が昨年出演したネット番組で語ったところによると、日米交渉を託した石破前首相は「骨は拾ってやる」と送り出し、当時の岩屋外相は「いざという時は俺が介錯してやる」とバックアップ。林官房長官(現総務相)は「しばらく経ってから花を手向けます」とエールを送ったという。高市政権とは大違いだ。


 高市首相はこの日、上野厚労相も吊し上げた。コロナ禍で露呈した医薬品サプライチェーンの脆弱性をめぐり、「経済安保相時代に厚労省に調査を続けてくれ、困っているほかの薬もあるはずだと何度も指摘を致しましたが、いまだに抗菌薬しか上がってこない」と言って、左後ろに陣取る上野氏を振り返ってひとにらみ。苦笑いを浮かべた上野氏は腰を上げて頭を下げていた。


 一部のメディアは“閣僚イジリ”なんてほんわか報じているが、ほぼイジメ。一字違いで大違いだ。「高市ジャナエ」あるいは「剛田早苗」と呼びたいくらいだ。


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