【シン・この有名人の意外な学歴】#10


 クロちゃん


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 お笑いバラエティー番組の各人気投票でトップをひた走る「水曜日のダウンタウン」。何人ものスターを生み出してきた。

最近ではダイアンの津田篤宏(49)やシンガー・ソングライターのあの(年齢非公表)あたりが思い浮かぶが、最大の水ダウスターといえば、間違いなく安田大サーカスのクロちゃん(49)だろう。そのあざとさで番組を盛り上げてきた。「クズを売りにする芸人は多いが、長続きするには愛されキャラを兼ね備えている必要がある。そうした点でクロちゃんはトップクラス」と話すのは制作会社のディレクターだ。


「陥りやすいワナは愛されキャラを演出するために計算高さを隠そうとすること。クズ芸人の大半は勘違いして短命に終わる。逆に計算していることもさらけ出してしまったほうがイヤらしくない。そのあたり、クロちゃんは絶妙なんです」


 広島県呉市の公立小学校に通っていたクロちゃん。点数が悪い答案用紙は下校途中で川に流して捨てていた。いい点数の時だけ家に持って帰るので、親も出来る子どもと思い込み、中学受験することに。目指した私立には合格できず、東広島市の公立中学に進学した。受験勉強をした貯金が残っていたのか、入学当初の成績は良かった。

中1では学年の上位5%に入っていたが、ほとんど机に向かわなかったせいで、成績は急降下。2年に上がると、下から数えたほうが早くなった。


 3年になってもまったく勉強する気配はなかった。にもかかわらず、いい高校に行きたいという希望だけは持っていた。そこでクロちゃんの計算高さが発揮される。「生徒会長になる!」と決意したのである。内申点を上げて高校進学に有利に働かせようと思ったのだ。生徒会長選挙に立候補すると思惑通り当選。今に通じるあざとさ全開のキャラが逆に同級生たちからウケていたことがかいま見える。ボーイソプラノよりもさらに高い声で演説したのも得票数を伸ばす要因となった。


 ただ、生徒会長になったことが内申点にプラスになったかどうかは怪しい。役得とばかりに生徒会費を自身のための菓子購入に充て、教師からこっぴどく怒られているのだ。

こうしたずっこけも隠さないで周囲に話してしまうので、計算高さに嫌みが伴わず、愛されキャラにつながるのである。


 高校は広島電機大付属に進んだ。OBには矢沢永吉(76)がいる。クロちゃんの卒業後、広島国際学院に改称。大学受験に特化したコースを設け、現在は県内有数の進学校として知られる。


■浪人時代はパチンコ屋に入り浸り


 2浪して京都西山短大仏教学科に入学。浪人中は河合塾に入っていたが、ほとんど顔を出さずパチンコ屋に入り浸りの日々を送った。短大を卒業すると、教員免許を取るという理由で花園大社会福祉学部に編入。教育実習にも行っているので、教員免許が口実とは決めつけられないが、親のすねをいかにかじるかばかり考えていたようだ。結局、花園大は中退している。


(田中幾太郎/ジャーナリスト)


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