いまや、沈みゆく泥舟と化している。


 石丸伸二・前安芸高田市長が立ち上げた政治団体「再生の道」の主要メンバー、吉田綾氏が22日、離党を表明した。

自身のXで「(再生の道が掲げる)AI党首というコンセプトが自分が目指したいものと一致しなくなった」と理由を説明。昨夏の参院選と先月の衆院選に党公認で出馬し、いずれも落選していた。


 吉田氏は結党時から、中心人物として活動してきた。JETRO(日本貿易振興機構)や在ロシア日本大使館で勤務経験があり、石丸氏もその経歴や能力を絶賛していた。参院選の公認候補者を発表した昨年4月の会見で、石丸氏は吉田氏をわざわざ同席させ、公示日の第一声にも駆け付けていた(写真)。


 しかし、そんな吉田氏でさえも離党を決断した。同日には、別の参院選立候補者も離党を表明。党員の離脱に歯止めがかからない状況だ。


 石丸氏は2024年の都知事選で、小池知事に次ぐ165万票を獲得した。“石丸フィーバー”の勢いそのままに再生の道を旗揚げし、昨年6月の東京都議選では42人もの候補者を立てた。ところが、結果は全員落選。続く7月の参院選でも10人の候補者を立てたが、一人として当選はかなわなかった。


 2度の惨敗の後、昨年8月に石丸氏は代表を辞任した。後任には、京大の大学院生、奥村光貴氏が新代表に就任。「AIが党の意思決定をする」方針を掲げ、活動している。


■公募者も1128人からわずか26人に


「都議選では党の公約を掲げず、何をやっているのか有権者に理解されていませんでした。続く参院選でも勢いが見られず、他の候補者にまるで相手にされていなかった。党の顔だった石丸さんもいなくなり、いまでは迷走を続けているようにしか見えません」(都政関係者)


 党の現状は、極めて厳しい。現時点で再生の道が政界に送り出した議員は、葛飾区議の岩見奈津代氏ただ一人。石丸氏が代表を務めていた昨年は立候補希望者の公募に1128人の応募があったが、今年1月の公募で集まったのはわずか26人だったという。


 ちなみに当の石丸氏は昨年末、インターネット番組「ReHacQ(リハック)」の九州支局長に就任し、福岡市に移住した。政治活動をしている様子も見られず、世間からは忘れ去られるばかり。政党も本人も、完全にオワコンだ。


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