故・中山美穂さんの遺産をめぐり、パリ在住の長男が相続を放棄と一部で報じられ、注目されている。2024年12月に54歳で急逝した中山さんの遺産はアイドル時代のヒット曲の印税や著作権、不動産など総額約20億円規模とされるが、長男が相続放棄すれば、次順位の法定相続人として実母に権利が移る可能性があるという。


「家庭裁判所での正式な成立を裏付ける公的情報が確認されたわけではなく、現時点では臆測の範囲ですが、天国の美穂さんが胸を痛めているのではないかと心配する関係者、業界人が少なくありません」


 とは、中山さんを長く取材してきた元スポーツ紙デスク。


「美穂さんは生前、実母との『確執』を幾度も報じられていました。幼いころご両親が離婚し、妹の忍さんとともに伯母夫婦の家に預けられて育ったのですが、デビュー当初は仕事の忙しい母親を理解し、強い絆で結ばれているとされていたんです。1998年には個人会社(マネジメント会社)の代表にし、95年には3階建ての一軒家をプレゼントして、経済的にも支えていた。収入管理も一任し、信用もしていたのでしょう。ところが2000年代前後に会社の残高が思ったより少なく、数億円規模の流用を疑い、お母さんによる資金管理をやめさせると共に距離を置くようになりました。この個人会社は2012年ごろ閉鎖され、忍さんが代表取締役の新会社に統合。母娘の確執は深まったまま、断絶とされたものです」(同)


■アイドル時代の印税、著作権から不動産まですべて“確執の母親”のもとへ


 それが巡り巡って、自らの遺産相続者として実母が浮上し、遺品も財産もすべて渡るとすれば、美穂さんの胸中も穏やかではないだろうというのである。某芸能プロデューサーはこう言う。


「そもそも若いひとり息子の相続放棄説の背景には、日本ならではの相続税負担のあまりの重さがあると見られています。遺産の中身も実際の手続きもわかりませんが、報道では遺産20億円として最高55%、実に約11億円もの納税負担が課され、さらに相続開始を知った日の翌日から10カ月以内に納めろ、というのです。しかも原則ながら現金一括納付で延納や物納には厳しい条件つきというのですから、どうかしている。

現実的に、不可能に近いでしょう。生前、所得としてすでに所得税を納め、住民税を納め、消費税も支払っているのに、死後またその資産に税金を取られる相続税は『二重課税』と批判されて久しい。世界でも類を見ないような重税国家の実態こそ、問われるべきなのではないでしょうか」


 中山さんの長男はことし22歳とみられ、アートやクリエーティブ系の大学などで学んでいる学生らしい。中山さん急逝の際はパリから日本へ駆けつけ、自宅で最後の対面をしたが、通夜・告別式には参列せず、すぐにフランスへと帰国したと報じられた。


「美穂さんの葬儀や、東京国際フォーラムで営まれたお別れ会などでも、ちょっとした騒ぎが関係者内であり、遺族とのあつれきが生じていたらしい。事実関係は分からないが、長男がそういう場面にも出くわし、嫌気が差した可能性もあるのでは」(同)


 中山さんは今も多くのファンに愛されているが、3月末でオフィシャルサイトも閉鎖となり、サイトを心のよりどころとしていたファンは悲嘆に暮れているそうだ。ファンを大切にしていた中山さんだが、さらに遺族間トラブルもあるとすれば、眠りも安らかとは言えないかも知れない。


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 中山美穂さんをトップアイドルに育てた所属事務所ビッグアップル創業者の山中則男氏が語ったデビュー秘話とは。関連記事【もっと読む】『急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」』で詳しく報じている。


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