高市首相がXに〈私が参議院予算委員会の集中審議に応じない意向を示していたとの報道は、全く事実ではありません〉と投稿してからおよそ19時間後。6日の参院予算委員会の集中審議に臨んだ高市首相は、「声が小さい。

もう少し大きな声で答弁を」と求められるほど覇気がなかった。目に力はなく、発言はとがるも意味不明。2026年度予算案の審議時間を積み上げるため、不承不承顔を出したのがアリアリだった。独善的な性格に起因する官邸崩壊もチラつき、深まる孤立がにじみ出るばかりだ。


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 集中審議は約3時間実施され、与野党11議員が質問に立った。


 見ものだったのは、立憲民主党の小西洋之議員とのやりとり。第2次安倍政権で総務相だった高市首相らが試みた放送法の「政治的公平性」の解釈変更をめぐり、行政文書をもとに迫った因縁の相手だ。岸田政権の経済安保相時代に追及された高市首相は「捏造文書だ」と言い張り、「捏造でなければ辞職するか」と質されて「結構だ」と応じた経緯がある。政治家は「言葉が命」と言われるが、高市首相がウヤムヤにして居座ったのは周知の通り。


 この日の小西氏の質問は、米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦の影響が主だった。停戦に向けた日本独自の外交努力や、原油輸送の要衝ホルムズ海峡の事実上の封鎖をめぐる打開策などを聞いたが、高市首相は総じてのらりくらり。


「この週末、イタリアのメローニ首相は湾岸諸国を訪問した。

事態の拡大阻止のために高市総理自ら誰か首脳に働きかけたことはありますか」との質問には、薄笑いで「しょっちゅうやらせていただいているかと思います」と答弁。メローニ首相が中東を歴訪してエネルギー供給確保に奔走する一方、わが国初の女性首相は例によって土日は公邸におこもり。来客ゼロだった。



「事実と全く異なる」SNSに恨み節を投稿

 それでいて、高市首相はXに次々と投稿。石油化学製品の原料となるナフサの供給不安をめぐり、5日午後1時過ぎに〈昨日の一部報道番組で、ナフサの供給について、「日本は6月には供給が確保できなくなる」との指摘がありました〉と書き出し、ズラズラ理由を並べて〈少なくとも国内需要4ヶ月分を確保しています〉などとポスト。その20分後には審議拒否を否定して〈それにしても、他の事も含めて、最近は事実と全く異なる報道が増え過ぎている事は残念です〉と投稿していた。


「師と仰ぐ安倍元総理側近の今井尚哉内閣官房参与と衝突して首切りに動いたとか、尾崎正直官房副長官から〈わがまま〉と評されていることなども報じられ、総理はかなり気分を害しているようです。得意のSNSで世論を誘導し、悪評を払拭したいのでしょうが、思惑通りにいくのかどうか」(与党関係者)


 ホルムズ海峡の日本関係船舶通過をめぐり、小西氏から「イランとの個別交渉の方針を排除しているように聞こえる。そうでないのであれば、水面下も含めた交渉の有無について説明を」と求められた高市首相はイライラを隠さず、答弁台に資料をバサッと放るような場面もあった。イラン側との首脳会議を模索しているとも言っていたが、どうなるか。


 高市首相が早期成立にこだわった2026年度予算案は結局、年度をまたいで7日の参院本会議で成立する見通し。数の力に驕って議会制民主主義の根幹を揺るがし、この事態にあって仲間に見放される人物を首相にいただくわれわれは残念な国民だ。


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 怒り狂った高市首相が、官邸官僚の「首を切る」と宣言? 関連記事【もっと読む】『高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か』…では、高市首相の独善ぶりについて詳しく報じている。


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