【あの頃、テレビドラマは熱かった】
「大奥~第一章~」
(2004年/フジテレビ系)
◇ ◇ ◇
“エロかっこいい”22歳の倖田來未が「♪ハニーフラッシュ」と腰をくねらせた一方で、39歳の古田敦也がファンの前で涙をぬぐった2004年の秋。おじさんたちは女子たちの多めの露出にニヤケながら、古田の男気とプロ野球の行く末に気をもんでいた。
そんな頃に始まったのが、時代劇「大奥~第一章~」だった。
フジテレビ木曜午後10時では初の時代劇。でも、ちょうど1年前にスタートして半年間放送した「白い巨塔」が“医局を舞台にした男の戦い”だったから、“江戸城を舞台にした女の戦い”は情念と執念を描くという点でブレてない。
のちの春日局、おふくを演じた松下由樹(当時36)も、財前五郎を演じた唐沢寿明に負けないくらいの熱演を見せ、最終回には視聴率20%超えの大ヒット。
前半は3代将軍家光の乳母であるおふくと生母のお江与の確執で、高島礼子とバチバチ。後半は家光がほれ込んだお万との確執で瀬戸朝香とバチバチ。確かに見応えはあったし、ここぞというときに流れる「♪あああああ、ああああ~」の、大奥おなじみのテーマにはグッとくるものがある。でも、正直「大奥」のドロドロ感はややマイルドだった。江戸末期が舞台だった03年の菅野美穂版「大奥」の“エピソード0”的な話で、大奥の基礎をつくった春日局メインだから仕方ないのかもしれないけど。
まあ、一見時代劇にそぐわなさそうな、サザンオールスターズのエンディング「愛と欲望の日々」が素晴らしくマッチしていたから、よし。ついでにMVの野沢“毛ガニ”さんのエロオヤジっぷりもよし。関係ないか。
さて、この時期の「大奥」シリーズ復活は意味がある。それは“地デジ本格放送”。ブラウン管で見るアナログ放送と比べて圧倒的な画質を、「ほら、着物の糸や織りまでキレイでしょ」と見せつけられるのにちょうどよかったから。要するに、技術を披露する場でもあった。家電量販店のテレビ売り場で「大奥」を映しているのをよく見かけたから、やっぱりハイビジョン普及に一役買っていたのは間違いない。
この頃、青山のとある隠れ家的焼き鳥屋さんで、当時50代のある俳優さんと居合わせたことがある。その時「ハイビジョンだから、肌の手入れが大変だよ。毛穴まで映っちゃうからね」なんて話しているのが聞こえてきた。デジタルって、女優さん以外も大変なんだなと思ったものだ。
そんな演者さんたちの苦労のかいあって「大奥」をヒットさせたフジ。そこに球団買収で楽天に敗れたホリエモンの手が迫るのを、僕らはまだ知らなかった。
(テレビコラムニスト・亀井徳明)

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