大阪府の吉村洋文知事が3回目の住民投票を画策する「大阪都構想」は、もはやオワコンだ。
地域政党「大阪維新の会」の大阪市議団は5日、都構想などについて意見を聞く市民との対話集会を開いた。
吉村知事は都構想を巡り、身内である大阪市議団とも対立が深まっている。来年4月までの任期中の住民投票を目指し、制度設計を行う法定協議会の早期設置を訴えてきた。しかし、市議団は前回市議選で都構想を公約に掲げておらず、慎重な姿勢を取り続けている。
今年2月には、吉村知事と横山英幸大阪市長が、都構想の是非を問うため衆院選に合わせて出直しダブル選を強行。市議団は反対する意向を全会一致で決議した。「われわれになんの相談もなかった」と、独善的な姿勢に異議を唱えていた。
また、吉村知事は今月1日、与党が合意した副首都法案が成立した場合、都構想の住民投票の対象を府全域に拡大できるとの見解を示した。これに市議団の竹下隆幹事長は「市内のことを府民の皆さんに決めていただくというのは違う」と反発。党内外では「吉村は投票対象を拡大し、可決される確率を高めようとしている」ともっぱらだ。
出直しダブル選も完全に裏目
ある維新市議は「吉村さんは何を焦っているのか、やり方が強引過ぎる」と、こう続ける。
「市民への十分な説明が完全に後回しになっており、自分たちの地元でも、都構想実現への機運が盛り上がっているとは全く感じられません。いま住民投票をしても、否決される可能性は高いでしょう。吉村さんに『なぜ急ぐのか』と問うても、『府知事を務める中で必要性を感じた』と、具体性ゼロの答えしか返ってこない。来春には統一地方選も控え、都構想に批判が渦巻くままゴリ押しされても、私たちの選挙に影響するだけです」
出直しダブル選も、逆効果だったようだ。
「主要政党が軒並み候補者擁立を見送った上、約28億円が費やされました。『何のための選挙だったのか』と府民の反感を買っており、機運醸成の試みは失敗です。そもそも、都構想はすでに2回否決されている。市民も『まだやるのか』と、辟易しているのが実態です」(大阪府政関係者)
市民も市議団も「もうええでしょう」だ。
◇ ◇ ◇
衆院選の投開票と同日に実施された大阪府知事・市長の出直しダブル選は、血税の壮大な無駄遣いで終わった。関連記事【もっと読む】『スベり倒した維新コンビのW出直し選で血税28億円がパー! 府知事選の“無効票”は前回から6.2倍増』で詳しく報じている。





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