この春、テレビ激戦区「朝8時戦争」の様相が大きく変わった。フジテレビ系の情報ワイド「サン!シャイン」は、1年間の悪戦苦闘の末に力尽きて敗退、早朝帯で健闘している「めざましテレビ」と昼前の生活情報「ノンストップ!」を拡大して埋めた。
TBS系「ラヴィット!」は、時事ニュースを扱わない日本でいちばん明るい朝番組と粋がっていたが、吉本芸人が朝っぱらから大声で騒ぐだけのバラエティーに視聴者は付かず、芸人やボーイズグループがプレゼンする生活情報番組に衣替えした。
いずれも視聴率トップを走り続けるテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に手も足も出なかったのだが、では新編成・新内容で太刀打ちできるのか。
「『モーニングショー』の人気は、玉川徹、長嶋一茂、石原良純といったクセ強のコメンテーターたちの面白さなんですよ。彼らが遠慮なしの批判をしたり、ちょっと乱暴な主張をしたり、時に出演者同士で口論までする予定調和じゃないライブ感の魅力です。『サン!シャイン』も生放送でしたが、コメンテーターやゲストは訳知り顔で解説するか、当たり前の感想を話すだけ。退屈でした。しかし、今回の改編でさらにひどくなりました」(ワイド番組ウオッチャー)
救いは「めざまし」の井上清華アナだけ
さらにひどくなったとはどういうことか。「モーニングショー」の真裏となる8時台の「めざましテレビ」は、すでに早朝から繰り返し流している細切れのニュース映像を並べるだけで、もはやコメンテーターもなし。「ラヴィット」の生活情報もどこかで見たような料理と店の話題ばかりで、まったく新味がない。カネも手間もかけていないことは一目瞭然である。これでは「モーニングショー」に勝てるはずもなく、どちらの番組もリニューアル初日から視聴率惨敗。初打席から空振り三振だった。
「モーニングショー」は1周遅れの2番組など歯牙にもかけず、4月からもこれまで通り、動物のかわいい映像で始まって、大リーグ大谷翔平、時事トピックス、羽鳥パネル、お天気ストレッチという構成を1ミリも変えなかった。
「結局、『めざまし』も『ラヴィット』も、『モーニングショー』の独走を決定づけただけでしたね。秋の改編で消えるか、大幅な作り直しは避けられません」(前出のウオッチャー)
ただ、「めざまし」の美人キャスター井上清華アナを1時間余計に見られると、喜んでいるおじさんはいるらしい。
(コラムニスト・海原かみな)

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