“走る広告塔”の機能に着目した、「地方版図柄入りナンバープレート」が10月1日から交付される。地域振興・観光振興への貢献が目的で、各地域の風景や観光資源を図柄にしてプレート化。
宣伝効果抜群!? ご当地ナンバープレートの魅力!
交付される「地方版図柄入りナンバープレート」は全国41地域で、9月10日より事前申し込みがスタート。現在使用しているナンバーから変更なく交換できるほか、交付料金に1000円以上の寄付をすると「フルカラー版」のプレートに。なお寄付金のあり・なしに関わらず軽自動車の場合は黄色い縁取り、事業用自動車は緑色の縁取りが入る。

福井県全域が対象となる「福井」ナンバーの図柄は、今にも動き出しそうな恐竜の骨格。日本有数の化石発掘のメッカで「福井県立恐竜博物館」を有する福井県らしい図柄だ。さらに広島県まで下ると、「福山」ナンバーが全国で唯一プロ野球球団を図柄に採用。もちろん「広島東洋カープ」をデザインしたもので、マスコットキャラクター・カープ坊やが投球した瞬間が切り取られている。

岩手県宮古市などを対象とした「岩手」ナンバーには、沢山の星の中で客車をけん引するSLが。これは言わずと知れた岩手県出身の童話作家・宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにしたもの。同じく岩手県の「平泉」ナンバーでは、“世界遺産「平泉」”の史跡をイメージさせる金色の煌びやかなデザインとなった。

ほかにも“カツオ”と“はりまや橋”が描かれた「高知」ナンバーや、全国区の人気を誇るキャラクター・くまモンを描いた「熊本」ナンバーなど魅力的なプレートがずらり。ネット上でも話題になっており、「ナンバープレートって味気ないイメージだったけどこのアイデアは素晴らしい!」「地元愛が強い人間としてはぜひ図柄入りに交換したい」「自分のところのプレート以外にも可愛いプレートが多くて気になってしまうwww」などの声が続出した。
山口県周南市が交付した“ネコだらけ”のナンバープレート

地域特性を活かしたナンバープレートを、自動車以外に交付したのが山口県周南市。同市は“人がネコになれるまち。”をテーマに、2017年1月より「しゅうニャン市」としてプロモーションを展開している。
プロモーション活動の一環で、周南市は排気量50cc以下の原動機付自転車に取り付けるご当地ナンバープレートを今年9月18日から交付。“南”の文字周りをネコ型にかたどった「しゅうニャン市」のロゴを採用し、ナンバー前の平仮名は“ね”で統一されることに。また4桁の車両番号で3桁以下の場合に表示される「・」を、“ネコの肉球”で表現してユニークなプレートに仕上げた。
「走る広告塔」として注目される特別なナンバープレート。“ご当地愛”を示しながら、ドライブを楽しんでみては?