「あの子は自分が自宅にいない間、退屈しているのかな……」

多くの飼い主はペットと一緒にいてやれないときに、その罪悪感に苛まれますよね。しかし、もうそんな感情を抱かなくてもよくなるかもしれません。

ペットロボットではなくて「ペット用ロボット」! 飼い主待望のガジェットに高まる期待と一抹の不安

なぜなら、自動でペットの遊び相手になってくれて、ご褒美のおやつも適宜与えてくれる賢いペット用ロボットの「VARRAM」が開発されたからです。KickstarterとIndiegogoで計8000万円近くの開発資金を集めているプロダクトなんですね。

VARRAMは、犬や猫のオモチャによく見られる噛みつきたくなるような形でありながら、見事にバランスを取って家中を走り回ります。センサーが障害物を検知するので、引っかかって動かなくなることはない様子。

ペットロボットではなくて「ペット用ロボット」! 飼い主待望のガジェットに高まる期待と一抹の不安

開発者たちによると、ペットとして飼われている犬の56%、猫の60%は運動不足により肥満とのこと。運動不足は動物たちの疲労感やうつ病などの原因にもなるので、深刻な問題のようです。1人暮らしの自宅で自分以外誰もいない時間が増えれば、ペットの猫も犬が運動不足になりがちになるのは当然ですよね。

ユーザーがアプリを使って動かすこともできますが、このロボットの一番のセールスポイントは、やはりユーザーが不在時にタイマーを使って自動でペットたちと運動をしてくれること。ペットにおやつをあげる機能も付いています。VARRAMはペットの気をそれで引き、家のなかを動き回ってくれる設計になっているんですね。

さらに、搭載されたAIはそれぞれのペットの行動や気分を分析し、それに合わせた動き方をするようになるとのこと。タッチセンサーでペットの種類や強さも検知するので、複数のペットがいても使用できるようです。遊び方を認識して、おやつを欲しがっているのかどうかも理解できるそうですよ。

ペットロボットではなくて「ペット用ロボット」! 飼い主待望のガジェットに高まる期待と一抹の不安

ペットが口に入れるものだから心配なのは丈夫さと安全性です。米国のFDA(アメリカ食品医薬品局)が承認したポリカーボネイト樹脂を使っており、耐久度を試すテストでは285キロの重さにも耐えられたそうです。

階段を転げ落ちてもへっちゃら。おやつを入れる部品は簡単に取り外して洗うことができます。

ペットと遊ぶ時間帯や長さなどを調整することで、飼い主の生活スタイルに合わせてVARRAMを起動させることができます。

ペットロボットではなくて「ペット用ロボット」! 飼い主待望のガジェットに高まる期待と一抹の不安

また、アプリを使えば、自分のペットがどれだけ動いてくれたかもチェックすることが可能。スマートフォンの画面上で分かりやすくグラフで表示されるのもありがたいですね。

複数の海外メディアが「家族の一員(ペット)が1日を通して活発になる素晴らしい方法」「VARRAMを使うことで飼い主はペットの気を紛らわすことができ、寂しい思いを軽減させられる」と絶賛しています。

現在、Indiegogoでは予約受付中となっており、価格は1台1万円ほど(発送料別)。発送予定はKickstarterでは今年1月、Indiegogoでは2月となっています。コメント欄には「受け取るのが待ちきれない!」といった声がある一方、「いつ届くのか?」と不安の声も書き込まれ始めています。

開発者たちは「すぐに配送できるように全力を尽くしています」と丁寧に返答していますが、プロダクトが完成して届くまでの間に不安がよぎるのもクラウドファンディング。都市で生活するペットオーナーの多くが重宝しそうなプロダクトですから、開発者たちには頑張ってほしいですね。

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