【その他の写真:多摩地区の古い団地イメージ】
多摩地区の古い団地の現状
多摩地区には、1960年代から1970年代にかけて建設された古い団地が数多く存在している。これらの団地は、当時の高度経済成長期に大量に供給されたもので、現在も多くの住民が暮らしている。しかし、建設から50年以上が経過し、設備の老朽化や断熱性能の不足などが問題となっている。
特に、断熱材が使用されていないため、冬場には部屋が非常に冷えることや、結露が発生しやすいことが指摘されている。これに対し、公共団地の管理セクションは定期的な点検や必要なリフォームを行い、住環境の改善に努めているのだ。
リフォームによる住環境の改善
今回、多摩地区の団地で実施されたリフォームでは、ベニヤ板を外し、断熱パネル「スタイロパネル」(デュポン・スタイロ製)と交換する工事が行われた。これにより、押し入れの断熱性能が向上し、結露の発生が抑えられることが期待されている。
中国の古い団地との比較
一方、中国でも高度経済成長期に多くの団地が建設されたが、住環境は日本と比較すると劣悪な状況にある。断熱材が使用されていない建物が多く、冬場には室内が極寒となり、結露やカビの発生が多く見られる。また、建物の老朽化が進んでいるにもかかわらず、適切なメンテナンスが行われていないケースが多く廃墟化が進む。
こうした状況から、中国の古い団地に住む人々は、日本の古い団地の住環境維持の取り組みに驚きを隠せない。日本では、古い建物でも最大限の補修を行い、住民の快適な生活を確保するために努力している。公共団地の管理セクションやリフォーム会社の迅速な対応と高い技術力は、中国でも大いに見習うべき点と言える。
【編集:af】