出会いは、チャイルドが選んでくれたことー 支援される子どもたち自身が、自分の支援者(チャイルド・スポンサー)を選ぶ仕組み、Chosen[チョーズン]は、 支援者がチャイルドを選ぶ従来の方法とは違う、逆転の発想から生まれました。

その他の写真:イメージ

 2019年にワールド・ビジョン米国で導入されて以来、世界各地で数々の特別な絆と物語を育んできました。
これまでに、世界で37カ国・15万人以上が出会い、日本からも1,000人を超える支援者が参加しています。“選ばれる”というご縁は、支援する側にもこれまでにない喜びをもたらしています。 
2025年はフィリピン・サマール島の子どもたちとの出会いをつなぎます。限定400名で募集し、申し込みの締切りは5月31日です。

「選ぶ」力が、子どもたちに未来をもたらす
「何を食べるか」「どんな服を着るか」「大人になったら何になるか」 貧困によって、 こうした当たり前の選択が難しい子どもたちがいます。そんな環境にいる子どもたちにとって、「自分で何かを選ぶ」ことは、自ら未来を選びとる力や、切り拓いていく力にもつながります 。
Chosenでは、支援者の写真が並ぶ中から、子どもたちが一人ひとり、自分の支援者を選びます。「なぜその人を選んだのか」は、支援者にも伝えられます。
「お母さんに似ていたから」
「好きな色の服を着ていた」
「笑顔が優しそうだった」
その理由は、素朴で、ユニークで、まっすぐ。”選ばれる”という予想外の出会いは、支援者にとっても感動をもたらし、Chosenを通じて始まった支援は、より継続される傾向にあることも分かっています。
今年、Chosenが新たにつなぐのは、フィリピン・サマール島の子どもたち。この地域は国内でも特に貧しく、自然災害にもたびたび見舞われます。
義務教育を修了できる子どもはわずか約3割。家庭の事情から学校を辞めざるを得なかったり、早すぎる結婚を強いられる女の子もいます。日雇い仕事に頼る家庭が多く、収入は季節や天候、台風などに大きく左右されるため、子どもたちは常に不安定な状況の中で暮らしています。

 参加者の声ー自分を選んでくれたチャイルドのために
Chosenに参加したYさんは、これまでにもワールド・ビジョンの支援者として、ベトナムやモンゴルの子どもたちと関わってきました。しかし、現地を訪ねた際、支援する子どもたちに怖がられ、逃げられてしまった経験も。「僕の見た目が少し怖かったせいか・・・」。

 そんなYさんを選んだのは、6才(当時)のエメ君でした。
理由を聞いてYさんは胸が熱くなりました。ー「守ってくれそうだから」。

 ルワンダ訪問の際、エメ君はYさんめがけて一直線に走ってきてくれたそうです。Yさんの写真を玄関に飾り、「日本のお父さんができた」とうれしそうに話しているといいます。Yさんは、「年々一人でも多くのチャイルドを支援できるよう仕事を頑張る、それが僕の源です」と語ってくれました。


 Chosen の参加者は、いずれも子どもたちの誰かに選ばれます。
自分を応援してくれる誰かの存在は、子どもたちにとって希望そのものであり、人生を変える力となります。そして、その希望を託す相手として選ばれた支援者にとっても、深い意味を持つ出会いとなります。Chosen は、選び、選ばれることを喜ぶーそんな新しい支援のかたちを世界に広げています。

 ワールド・ビジョン・ジャパンは、キリスト教精神に基づき、貧困・紛争・自然災害などで困難な状況にある子どもたちを支援する国際NGOです。国連経済社会理事会に公認・登録され、約100カ国で活動しています。

【編集:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン】
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