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中国では、これまでの常識では考えられない異変が起きている。専門家は、中国の公共部門に深刻な危機が広がっていると指摘する。かつて中国で公務員や医師、教師などの職は、一生安泰な職業と思われてきた。しかし現在、多くの地方都市で、これら公務員の給与未払いやボーナスの大幅カットが相次いでいるという。ある病院では、医師や看護師ら500人に対し、最長で1年分もの給与が支払われていない実態が報告されている。
こうした事態の背景にあるのが、中国独自の経済構造の崩壊である。中国の地方政府はこれまで、自らが管理する土地の「使用権」を不動産開発会社に売ることで、歳入の約5割とも言われる莫大な収入を得てきた。しかし、不動産バブルが完全に弾けたことで土地を買い取るデベロッパーがいなくなり、地方財政は火の車となった。
給料を支払えない経営者と、行き場のない労働者の間では、現在「壮絶な我慢比べ」が続いていると専門家は分析する。経営者は本来支払うべき手厚い退職金を惜しみ、従業員を解雇する代わりに残業代をカットし、基本給のみで締め上げることで、自発的な離職を待つ。一方の労働者側も、景気の悪化で再就職先が皆無であるため、わずかな給与でもしがみつくしかない。国際的なNGOの調査によれば、中国国内での抗議活動は年間5000件を超え、その多くがこうした賃金未払いを訴えるものだ。中には役所の前で沈黙の抗議を続ける職員や、高速道路の制服を着たまま給与を求める労働者の姿が動画で拡散されている。
経済の冷え込みは、特権階級の象徴でもあった場所にも及んでいる。最高級の5つ星ホテルが、経営難から駐車場の空き地や路上で「屋台」を始め、ビュッフェの残り物を格安の弁当として販売している例が多数報告されている。また、有名チェーンホテルで挙げられた結婚式の料理が、調理場で温めるだけのレトルト食品であったことが発覚し、SNSで大炎上する騒動も起きた。中国政府は依然として5%程度の経済成長を掲げているが、こうした庶民の体感経済との乖離は激しく、専門家は実態としてはマイナス成長に陥っている可能性すら否定できないと見ている。
この波は、海を越えて日本国内にも押し寄せ始めている。特に顕著なのが、東京都心の不動産市場だ。
さらに、中国政府が国民のパスポート規制を強化しているという情報もある。富裕層が海外へ資産を持ち出し、そのまま逃げ出すことを防ぐための措置と見られるが、こうした「閉じ込め」政策は、さらなる社会の閉塞感を生んでいる。治安当局である警察や公安の給与にまで未払いが波及すれば、国家の統治機構そのものが揺らぎかねない。
安全保障の面では、尖閣諸島周辺や台湾海峡での緊張は依然として高い。しかし、内部にこうした巨大な経済的火種を抱える中国が、対外的な強硬姿勢をどこまで維持できるのか、あるいは国内の不満をそらすためにさらなるナショナリズムを煽るのか、日本は慎重に見極める必要がある。同時に、経済面でのリスク管理も欠かせない。特定の国に依存しすぎない供給網の構築は、今や一企業の課題ではなく、日本の国家存立に関わる最優先事項となっている。
今年の日中関係は、中国国内の経済崩壊という不安定な要因を抱えながら、いかに不測の事態を避け、安定を保つかが問われることになる。
【編集:af】








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