【その他の写真:インタビューに応じる 尾田慎二さん、 ロングステイ希望者に実質的に役立つ情報を提供している『セブ日本人会・マクタン島木曜会』(2019年10月28日セブ空港近くのスターバックスで撮影)】
尾田慎二さんは、医療機器会社でメンテナンス・エンジニアとして活躍し、定年を機にセブ暮らしを始めた活動派。
「フィリピンは優しさに溢れる国なんですよ。そうした優しさが、楽しいんですよ。日本のような差別や偏見は少ないですね」と語る。
Q.多くの日本人が夢見る海外移住ですが、失敗する人も多いですよね。
A.「現地を下見に来る人の中には日本の常識を持ち込み行動しようとするんですが、これは危険です。WEB上には役立つ情報は少ないので、ぜひセブの日本人コミュニテイに参加して相談やアドバイスを受けることをお勧めします。『セブ日本人会・マクタン島木曜会』です。正しい現地情報を知ることが何よりも重要なんです」
Q.毎月の生活費は最低でどのくらい必要ですか。
A.「マクタン島でなら約6万円でも1人ならどうにか暮らせるかもしれませんが、10万円ぐらいは必要ですね。アパート代は1万円ぐらいからあります。新しい家族ができても10万円あれば充実した生活がおくれるんです。
Q.海外で病気になったときは、医療費が高額だと聞きますが。
A.「私営病院は高額なので、公立病院の受診をお勧めします。主治医をもうけて、定期的に健康診断を受けることが大切です。公立病院の医療費は低額です」
Q.治安はどうでしょうか。
A.「ご近所との良好な関係があれば、泥棒に入られるケースは少ないと考えています。高級住宅地のエリアでなくても私自身、危険な目にあったこともありません」
Q.移住を検討している人へのメッセージは
A. 「複数の地域に2~3カ月住んでみることが必要です。そして地元の人と触れ合って馴染めるかどうか試してみるのがいいでしょう」と話す。
グーグル自動翻訳や、翻訳スピードの速い音声翻訳機も充実してきており、英語やフィリピン語に自信が無い人でも海外移住生活にチャレンジするハードルが下がっている。
【編集:LK】