【その他の写真:式典ではMPTマネーの使い方を寸劇で説明した(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)】
MPTマネーは、代理店などで入金すると、スマートフォンアプリなどを通じて送金や店舗での支払いに利用できる仕組みだ。送金された人は代理店などで現金化できる。MPT以外のキャリアの携帯電話を持つ人も利用できる。昨年3月から試験運用していたが、中央銀行の認可を経て今年1月28日に正式オープンする式典をヤンゴンで開催した。
ミャンマーでは近年、通信事業者や地場銀行などが次々と電子マネー事業を開始し、10種類近い電子マネーが乱立。ノルウェーの通信事業者テレノールと地場のヨマ銀行が2016年に始めた「ウェーブマネー」などが先行しているものの、利用は送金などが中心で、支配的な利用者層を確立した電子マネーはまだ登場していない状態だ。MPTは充実した顧客層や全国の代理店網などを駆使して利用者拡大を図る。
【取材/執筆:北角裕樹】