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フィリピンの海に漂っていた「ブイ」があった。当然、フィリピン沿岸警備隊的には取り除く。フィリピンで仕掛けたものではないことがはっきりしているのならば、ゴミ同然だからだ。
その撤去に対して、大きな国が、重箱の隅を突くような小姑発言をした。「忠告する。それは、中国とのトラブルが起こるかもしれない行為だ」。ブイをフィリピンの海に投げたのは、中国だったようだ。海洋汚染が地球規模で問題になっているのだから、大きな国だからやっちゃいけない行為だ、逆に。
フィリピンと中国は、南シナ海(スカボロー礁あたり)で領有権問題が起きている。「お前がなにもしなければ、問題なんか起こらないじゃないか」とフィリピン側は言いたいのだ。ブイ1個ならまだしも、300メートルも仕掛けられると、沿岸漁業者の仕事の邪魔になる。
中国は海洋権益を守っているとしているが、五洋建設系のダイバーにでも海底の国境ぴったり土台を作ってもらわないと、波によってフィリピンの国境に流れて越えてしまうこともある。
海洋資源は地球に住むみんなのもの。海をきれいに保つのも人類に課せられた仕事。自然との共存が海というスペースだ。
【編集:fa】