難しいことで世界的に有名な日本語ですが、とりわけ日本人でもよく間違うのが慣用句、ですね。
友人同士なら意味が伝われば意思疎通のツールとして成立しているのですが、これがビジネス上だと話は変わってきます。
取引相手としての品格を問われたり、上司の顔に泥を塗る事にもなりかねませんからね…。
今回は「間違えがちな慣用句」を調査・ランキングにしてみましたので、ご覧くださいませ。
1位 ×足元をすくわれる → ◯足をすくわれる
2位 ×間が持たない → ◯間が持てない
3位 ×風のうわさ → ◯風のたより
⇒4位以降のランキング結果はこちら!
1位は「×足元をすくわれる → ◯足をすくわれる」!
間違ってる言い方のほうが想像しやすい「×足元をすくわれる → ◯足をすくわれる」が堂々の1位に。
意味は「出し抜かれたり意表をつかれるさま」で、言ってしまえば卑劣な行為を受けて自身が窮地に立たされてしまうような感じですね。
ただこの言葉、文化庁の「平成19年度 国語に関する世論調査」では74.1%の人が「足元をすくわれる」と答える調査結果が出ており、現代ではあながち間違っているとは言い難い状態ですね。
この比率だと正しい表現をして、先方に「足元をすくわれる、だろう?」なんて言われて苦笑いを浮かべる事になるかも知れません…恐ろしい。
2位は「×間が持たない → ◯間が持てない」!

主に会話が途切れ途切れで続かない時に使う「×間が持たない → ◯間が持てない」が2位にランク・イン。
文化庁の「平成22年度 国語に関する世論調査」によると「間が持たない」と答えた人が61.3%もおり、コチラも1位と同様に逆転してしまっている状態ですね。
3位は「×風のうわさ → ◯風のたより」!

どこからともなく伝わってくる噂を指す「×風のうわさ → ◯風のたより」が3位になりました。
たより(手紙)という言葉が使われなくなってきた現代では、よりわかりやすい言葉に変化したようで、確かに「風のたより」って聞くと噂とかよりも春の訪れとかを予感させる言葉に見えなくもないですね。
いかがでしたか?
言葉は時代によってどんどん変化していくものなので、すべてを間違いであるとは言いにくいのですが、覚えてたら恥をかかずに済むので勉強しようと思いました。
今回は、日本電信電話ユーザ協会による「もしもし検定」に出題された設問を元に、「間違えがちな慣用句ランキング」をご紹介させていただきました。
(執筆:Hikaru Sano)
参考:公財日本電信電話ユーザ協会 電話応対技能検定「もしもし検定」
参考:文化庁 国語に関する世論調査 平成19年度 平成22年度
調査方法:gooランキング編集部が「リサーチプラス」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。
有効回答者数:500名(20~30代男女各250名:複数回答)
調査期間:2016年7月27日~2016年7月29日