肉をまとめて買って冷凍しておけば、腐らせずに数カ月保存することができます。
下味をしていれば、解凍せずにそのまま揚げて、から揚げを作ることもできるので便利ですよね。
しかし、冷凍肉でも調理方法を誤ると食中毒を起こす恐れがあると、東京都保険医療局が注意を呼び掛けています。
冷凍肉の食中毒に、注意喚起
鶏肉や内臓肉などには、細菌のカンピロバクターが付着しており、加熱不十分の状態で食べるのは、大変危険です。
カンピロバクターは、しっかりと加熱すれば死滅しますが、冷凍肉ならではの落とし穴があるといいます。
以下では、冷凍の鶏肉を使った、から揚げとバーベキューの加熱方法について見てみましょう。
から揚げ
家庭では、下味をつけて冷凍してある鶏肉をすぐに揚げることもあるでしょう。冷蔵状態から加熱した場合と冷凍したものを加熱した場合では、外側の見た目が同じでも、中心の火の通り具合がかなり違います。冷凍のものを揚げる時には、低い温度からじっくりあげるようにしてください。
東京都保険医療局 ーより引用
冷凍の鶏肉は、冷蔵の鶏肉よりも、火が通るのが遅くなるといいます。
表面がきつね色で、しっかり焼けているように見えても、食べたら生焼けだったということも少なくありません。
そのため、冷凍の鶏肉を揚げる際には、低温でじっくり揚げるようにしてください。
また、揚げた鶏肉が生焼けではないか、切って確かめるようにしましょう。
バーベキュー
冷蔵してあった肉を焼く場合でも、中心部まで十分温度があがるまでには15分程度の時間はかかるようです。冷凍のものでは、20分程度かけても火が通らないこともあります。
また、強い火であぶる場合は、外側は焼けているように見えても、中心は生のこともあります。
屋外で行うバーベキューは、火の加減が難しいものですが、あまり強い火であぶらず、中まで火が通ったことを確認して食べましょう。
東京都保険医療局 ーより引用
バーベキューをする際に、冷凍の鶏肉を使う人も多いでしょう。
炭火やガスグリルで焼く場合、冷蔵の鶏肉は15分程度で焼きあがるのに対して、冷凍の鶏肉では、20分程度火にかけても中まで火が通らないことがあるといいます。
表面が焼けていても、中まで火が通っているか、切って確認してから食べるようにしましょう。
冷凍の鶏肉の調理に慣れていない人が、冷蔵の鶏肉と同じ感覚で調理してしまうと、カンピロバクターが死滅していない生焼けの状態になることがあります。
冷凍の鶏肉は、冷蔵の鶏肉より火の通りが遅いことや、中心まで焼けているか切って確かめることを覚えておきましょう。
[文・構成/grape編集部]