シャキシャキと瑞々しい新タマネギは、サラダなどで生食する人も多いでしょう。
辛味が弱いといわれる新タマネギですが、中には辛く感じるものもありますよね。
静岡県浜松市にある『増田農園』に取材しました。『増田農園』では、日本で一番早く取れる新タマネギを全国に届けています。

画像提供:増田農園
新タマネギの辛味を和らげる5つの方法
『増田農園』の増田真一園長によると、新タマネギが辛かった時は、以下の5つの対処法があるとのこと。
1.薄くスライスする
新タマネギを薄くスライスすることで、新タマネギの表面積を増やし、積極的に硫化アリル(※)を揮発させる方法。薄すぎるとクニャッとした食感になるので注意が必要です。
※切った際に細胞が壊れ、タマネギに含まれる酵素がアミノ酸と反応して生成される化合物。タマネギの辛味成分で、特有の辛味や香り、切った時に目に染みる原因となる。
2.空気となじませる
空気の対流を用い、切った新玉ねぎから硫化アリルを揮発させるという方法です。この時、新タマネギをバラバラにしながら行うと、食べやすく、盛り付けもきれいになります。
3.15分以上放置
硫化アリルは一瞬で揮発するようなものではないので、切った後、揮発する時間を長く取る方法です。放置しすぎると、新タマネギの水分が失われてしまうので、食感を天秤にかけて行いましょう。
4.冷蔵庫に入れて30分放置
冷えると辛みが感じにくくなるため、切ったタマネギを冷蔵庫に入れる方法もあります。
硫化アリルを揮発させながら、温度を下げて辛味を感じにくくします。
5.水にさらす
硫化アリルは水に溶けやすいため、切ったタマネギを5分ほど水にさらすと、辛味が和らいで食べやすくなります。ただし、栄養素も流れてしまうというデメリットがあるので、注意してください。

※写真はイメージ
辛味成分の硫化アリルは水に溶けやすいため、『水にさらす』というのは、辛味を和らげるもっとも効果的な方法です。しかし、栄養素が水に流れ出てしまうので、さらしすぎには注意しましょう。
新タマネギを食べる時に辛味を弱めたいという人は、増田園長からのアドバイスを参考に、適した方法を用いてくださいね。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]