2024年6月13日、タレントの佐藤弘道さんは機内で脊髄梗塞を発症し、下半身麻痺となって歩けなくなったことを発表しました。
発症したのは、同年の6月2日。
ブログなどで、自身の体調の変化を伝えてきた佐藤さん。
2025年2月には、『城下町ファンラン』にて3.5kmの距離を歩き切るなど、リハビリの成果を見せています。
同年6月2日、脊髄梗塞になってから1年を過ぎ、入院やリハビリなどの闘病生活を振り返りました。
佐藤弘道、脊髄梗塞から1年
佐藤さんは、「今朝は無事に起きることができて、ホッとしています」とつづり、毎朝「再発していたらどうしよう」という恐怖に怯えているといいます。
朝起きたら身体のチェックをし、何もないことを確認した後、感謝をしてから起き上がるのだとか。
「昨年の恐怖は、1年経っても忘れられません」と、突然、身を襲った病の恐ろしさを明かします。
そして、リハビリに励む当時の写真を投稿しました。
リハビリの結果、奇跡的に立てるようになった佐藤さん。
しかし、下半身麻痺は残っており、特に左足は思うように動かすことができないといいます。
闘病生活は続いており、できなかったり、感じなかったりすることがまだあるとか。
腰回りは今も触ってもシャワーのお湯をかけても分からず、両足は股関節からつま先まで24時間痺れています。
おへそからつま先までは「温痛覚」が鈍いので、お風呂の水温は必ず手でチェックをしてから入ります。
上半身がお湯に浸かるとお風呂の水温が分かります。そして、大変なのが「排泄障害」です。
尿意や便意は感じるようになりました。
ただ、目視をしないと尿は出ているのか止まったのか分かりません。なので、便座に座って個室で尿をしています。
便もどのくらい出たのか、目視でチェックをします。
腰回りの神経が無いせいか、腸の動きも以前とは違い、3日間便が出ないこともあります。放屁(おなら)は我慢できる時とできない時があり、勝手に出てしまうことがあるので、電車やデパートなどの人が多いところは苦手です。
ウォッシュレットはどこに当たっているのかが分かりませんでしたが、今は何となく分かるようになりました。
佐藤弘道公式ブログ ーより引用
佐藤さんは、今後ジョギングができるようになることを目標にしたいといいます。
病気となり、当たり前が当たり前ではなくなったことで、『当たり前の反対の言葉は感謝』と学んだそうです。
ブログには「全文を読んで涙が出た」「努力がヒシヒシと伝わる」「とても励まされます。言葉が心に刺さる」といった声が寄せられていました。
「来年はもっと回復報告ができたら」とつづっていた佐藤さん。
佐藤さんがリハビリで不可能を可能にしていく姿は、同じくリハビリを頑張る人への希望となることでしょう。
[文・構成/grape編集部]