毎日の食生活を充実させる家電の1つである、オーブンレンジ。
使用する製品によっては「一度にたくさんの品を温められない」「冷凍食材がうまく解凍できない」といった悩みを抱える人も多いでしょう。
そんな悩みを解決するオーブンレンジが開発されたと聞き、grapeは2025年7月31日、東京都内で行われた新商品発表会に出席しました。
なんでも、家庭用オーブンレンジに『革命』を起こすというほどの、画期的な機能を備えているそうです!
家庭用オーブンレンジに『革命』をもたらす新商品が?
象印マホービン株式会社が新たに開発した商品は、スチームオーブンレンジ『EVERINO』シリーズの『ES-LA30』です。
2022年から展開し、グリル機能を備えた『EVERINO』シリーズの後継機。今回の商品が最も大きな30Lサイズです。

最大4品同時に温められる!?『2段あたため』
まず驚いたのは、同社が独自に開発した金属製の角皿で、庫内を上下に仕切る『2段あたため』の機能!2段にすることで、一度に最大4品を温めることが可能です。

常温や冷蔵、冷凍など、温度が異なるものでも同時に温められます。
より効率的に調理ができ『時短』につながりそうな構造ですね!
しかし「一度に多くの料理を入れたら、温め方に差が出るのでは」と感じた筆者。
疑問を抱いたまま、実際に『ES-LA30』で温めたご飯、肉じゃが、焼き豚の3品を試食しました。
気になる料理の温まり方は…。

しっかりと熱が芯まで行き届いている…!
筆者が特に感動したのは、肉じゃが。ジャガイモの内部や、煮汁の底までしっかりと温まっている感覚がありました。
ご飯と焼き豚の温まり方にも差はなく、時間が経過しても冷めにくい仕上がりになっていましたよ。
試食する前の不安は杞憂に終わり、「なんて優れたレンジ機能なんだ…」と、とりこになってしまいました。
料理が驚くほどにムラなく温まるワケは?
料理がムラなく温まる理由は、同社独自の『ツインエンジン』という構造です!
従来は底にしか搭載していなかった、商品を温める『エンジン』といえる真空管を、底と奥の2か所に配置。家庭用オーブンレンジとしては初めての構造だといいます※。

また、内部の赤外線センサーが、それぞれの食材の温度を検知して『食べごろ』の温度を自動的に判断。
熱が全体にくまなく行き渡り、温めムラや解凍ムラが劇的に抑えられるといいます。
例えば、解凍に苦戦しがちな、冷凍ひき肉。『ES-LA30』を使えば、一般的に10分ほどかかる500gのひき肉の解凍が、わずか6分でムラなく、やわらかい状態に仕上がるそうですよ。

ほかにも、食材に応じてオーブンとレンジ、レンジとグリルを自動で切り替えられたり、揚げ物を揚げたてのように温め直したりできる機能も備えているとか。
日常はもちろん、家族や友人の誕生日といった『ハレの日』でも使えるオーブンレンジですね…!
「業界初」のオーブンレンジを開発した背景が…
同社が新商品の開発にあたって、30Lサイズのオーブンレンジユーザーに調査を実施した結果、『温めムラ』や『解凍ムラ』の不満が多く上がりました。
庫内が広くなるほど、底にある1つの真空管だけでは、温める際にムラが大きくなることが分かり、『ツインエンジン構造』の開発につながったといいます。

2つの真空管の配置については、100以上のパターンを試したとのこと。試行錯誤を重ねた末に実現した、こだわりの詰まった商品なのですね。
新商品発表会には、『ES-LA30』のCMに出演する俳優の木村佳乃さんが登壇し、温めた料理を試食。
2児の母親であり、毎日弁当作りに追われているという、木村さんは「調理したばかりみたいで、びっくり。家で料理をするのが楽しくなりそう」と絶賛していました。

炊飯ジャーやポットなど、多くの調理器具を手掛ける同社の技術が結集した、画期的なオーブンレンジ。同年9月上旬に発売予定です。
毎日の食生活をさらに豊かにするための、心強い味方になりそうですね…!
※ 日本電機工業会加盟メーカーの国内家庭用オーブンレンジとして。2つのマグネトロンを搭載し、製品奥面と底面からマイクロ波を個別に制御し出力できる構造(2025年7月31日発表による 象印調べ)
[文・構成/grape編集部]