いつの時代も年配の人を困惑させる、若者言葉。
令和の時代においては、『メロい』や『キャパい』などがその代表例でしょう。
そんな若者言葉を題材に漫画を描き、Xで公開したのは、オリジナルキャラクターの黒子雪を描く、しゃろん。(@J4gkB)さん。
ある日、黒子ちゃんは、何か悩み事を抱えていそうな1人の高齢女性を見かけました。
気になって声を掛けると、高齢女性が口を開き…。

例に漏れず、この高齢女性も、孫がメッセージツール『LINE』で使う若者言葉に惑わされている様子。
黒子ちゃんからのアドバイスを素直に聞き入れた高齢女性は、少し強引な使い方で、孫に対して若者言葉を多用したのでした!
祖母から急に不自然な若者言葉が送られてくる孫の立場を考えると、思わず笑ってしまいますよね。
漫画には「う、うん。間違ってはいないんだけど…」「孫の反応で草」などのコメントがよせられています。
漫画『黒子ちゃん。』シリーズについて、作者にインタビュー
Xで日々投稿している『黒子ちゃん。』シリーズが反響を呼び、ファンの心をつかんで離さない、しゃろん。さん。
grapeはしゃろん。さんに、創作のきっかけや、キャラクターを描く上で意識していることなどについてインタビューしました。
――まず、Xで漫画投稿を始めたきっかけを教えてください。
自分の考えたオリジナルのキャラクターを「世間に知られたい、愛されたい」という気持ちで始めました!

黒子雪の原型となる女の子を描いた、実話を元にした漫画
――『しゃろん。』という作者名は、どのように決められたのでしょうか。また本作『黒子ちゃん。』のタイトルも同様に句点がついていますが、何か理由はありますか。
『しゃろん。』という名前は、私が大好きなゲームに出てくるキャラクターからきております!
句点については特に深い意味はありません。なんか好きだからです(笑)。
――『黒子ちゃん。』シリーズの入り口として、まず主人公・黒子雪の愛らしさに惹かれる人が多いと思います。
黒子雪はとにかく『愛おしさ』の1点のみを、限界まで磨き上げることを意識して作り上げました!
たくさんの方に愛されて、本当に嬉しく思っております!

――本作では、黒子雪に対する姉の溺愛ぶりが見どころの1つですよね。姉のキャラクターは、どのようなところから着想を得たのでしょうか。
いろんな漫画から影響を受けているのですが、やはり冨樫義博(とがし・よしひろ)先生の漫画『HUNTER×HUNTER』ですかね!
作中でゾルディック家が登場する回において、三男のキルアに対して異常なまでの愛を感じるシーンがあるのですが、そこに惹かれたのだと思います!

――姉に限らず、弟や兄も、個性豊かな面々がそろい踏みですよね。『きょうだい』の関係をメインに描こうと思ったのはなぜでしょうか。
ゾルディック家の『エリートぞろいの兄弟』という設定が好きで、そこにも影響を受けています!

漫画を描く上で、もっとも大切にしていることとは…
キャラクターを魅力的に描くことを大切にしている
――基本的には穏やかな日常が描かれていますが、たまにバトル漫画を彷彿(ほうふつ)とさせる、『きょうだい』同士の激しい衝突もありますよね。こうしたシーンのヒントにしているものはありますか。
ほんわかしている日常漫画に、不意にシリアスなシーンが挟まったり、不穏な展開になったりするのが本当に好きなので、そこからヒントを得ています!

――作画をする上で、意識していることはありますか。
キャラクターの顔をリアルに寄らないように描くことと、豊かな表情を描くことです!
特に表情は読者に飽きさせないよう、本当に意識して描いています。
――漫画を描く上で、もっとも大切にしていることはなんでしょうか。
『キャラクターを魅力的に、大切に描くこと』です!
面白いストーリーを書けない私は個性的なキャラクターに頼る形になってしまうので…。とにかく『キャラ崩壊』しないよう、慎重に描いています!
――『黒子ちゃん。
できることなら世界中すべての人間に届いてほしいです!全人類に読まれてほしい…!
テーマは『愛』でしょうか!

――grapeでは半径5メートル以内で起こるような、日常の心温まるエピソードなどを発信しています。ここ最近、しゃろん。さんの身の回りで起こった印象的な出来事があれば教えてください。
スズメが2羽、ベランダに遊びに来ていたことですかね!
兄弟なのか姉妹なのか、なぜわざわざ私の家のベランダに飛んできたのか…。今でも思い出すくらいかわいらしい2羽でした!
「なんだか疲れたな…」と思った時こそ、Xを開いて『黒子ちゃん。』シリーズを覗いてみませんか。
黒子ちゃんとその『きょうだい』たちによる、愛にあふれた日常が、きっとこわばった心も身体も、次第にほぐしてくれるでしょう!
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材/grape編集部]