食卓で人気の野菜の1つ、ズッキーニ。
炒め物やスープ、煮込み料理などに幅広く使える便利な食材ですが、実はある特徴を見逃すと危険なことがあるのを知っていますか。
普段何気なく調理しているズッキーニに潜むリスクについて、青果部の担当者が注意を呼びかけた投稿が話題になっています。
苦いズッキーニは食べないで!
スーパーマーケットの青果部で働く、青髪のテツ(@tetsublogorg)さんがXで発信したのは、ズッキーニの強い苦みに関する注意喚起です。
※写真はイメージ
ズッキーニにはククルビタシンという天然毒素が含まれており、摂取量が多いと、腹痛やおう吐、下痢などの食中毒症状を引き起こす可能性があります。
まれに毒素を多く含む個体があるため、注意が必要です。
さらに、この毒素は加熱しても分解されません。「火を通せば大丈夫」と思って食べるのは避けましょう。
もし調理中に強い苦みを感じた場合は、もったいなくてもすぐに捨てるようにしてください。
投稿には「知らなかった」「前に苦いズッキーニに当たったことがある」といった声が多数寄せられ、注意を呼びかける内容に多くの反響が集まりました。
身近な食材にも潜む危険を知っておこう
普段の食卓に並ぶ食材の中にも、思わぬ危険が潜んでいることがあります。
ジャガイモの天然毒素やウリ科野菜の苦み成分、卵のカビなど、身近な食材だからこそ注意が必要です。
安全においしく食べるためにも、調理前に確認するとともに、正しい知識を身につけましょう。
緑のジャガイモは食べて大丈夫?
ジャガイモの中でも緑色に変色したものは、食べると危険であることを知っていますか。
農林水産省によると、ジャガイモが光に当たると、天然毒素のソラニンやチャコニンが増えることがあり、摂取すると吐き気や腹痛、下痢、めまいなどの症状が出る恐れがあるといいます。
特に、皮が緑色になった部分や芽には多くの毒素が含まれており、量によっては命に関わるケースも。
市販のジャガイモで中毒を起こすことはほとんどありませんが、家庭菜園などで収穫した未成熟のものや、日光に当たって緑色になったものには注意が必要です。
調理の際は、緑色の部分や芽のまわりをしっかり取り除き、苦みを感じたら食べないようにしましょう。
ウリ科野菜の意外な危険性
サラダや漬物などでおなじみのキュウリ。
身近な野菜の1つですが、強い苦みを感じたら食べないほうが安全です。
キュウリやカボチャなどのウリ科植物には、まれにククルビタシン類という苦み成分が多く含まれている場合があります。
この成分を摂取すると、腹痛や下痢などの食中毒症状を起こす恐れがあるそうです。
ウリ科の野菜は品種改良で安全に食べられるようになっていますが、ごくまれに苦み成分を多く含む株が発生することがあるのだとか。
調理前に確認し、異常を感じたら食べずに処分するようにしましょう。
卵のカビに気をつけて
見た目がきれいな卵でも、内側にカビが生えていることがあるのを知っていますか。
農林水産省のウェブサイトでは、『卵の殻の内側に黒い斑点がある場合はカビが生えた状態』と説明しています。
一見問題なさそうであっても、黒い斑点がある卵は食用には不向きなため、廃棄するようにとのことです。
卵を割った時に、白身の中に黒い点が見える場合も注意しましょう。
[文・構成/grape編集部]

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