ブロマンス時代劇「陳情令」(2019年)で人気を爆発させた中国の若手スター、ワン・イーボーが、香港トップスター、トニー・レオンとタッグを組んだことでも話題を呼んだノワール映画「無名」。1940年代の上海で暗躍するスパイを演じたワン・イーボーの憂いを帯びた表情は文句なしに美しかったが、その美しい婚約者ファンを演じたチャン・ジンイー(張婧儀)も、同作で第15回マカオ国際映画祭の最優秀新人賞にノミネートされるなど注目を集めた。
ワン・イーボーとの共演に続き、シャオ・ジャンの相手役に抜擢された時代劇ドラマ「蔵海伝(原題)」が中国で絶賛放映中と、着々と女優としての存在感を増しているジンイー。中でも、彼女のアクティブで理知的なキャラクターが最大限に活かされているのが、「惜花芷~星が照らす道~」(2023年)のヒロイン、花芷だろう。

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6月18日(水)よりチャンネル銀河にてTV初放送される「惜花芷~星が照らす道~」は、名門一家の女性たちが、数々の困難を乗り越え、前向きに生き抜く姿を描き出す痛快な逆転劇。
花家の聡明な令嬢として育った花芷(チャン・ジンイー)だが、不運にも一族が一夜にして没落。花家の男たちは全員流罪となり、女たちも財産を没収されるという絶望的状況に追い込まれる。だが、花芷だけは決して諦めず、「私が道を切り開く」と数々の困難を乗り越えて、商売で生計を立て盛り返していく。一族の男性陣の刑罰を免除してもらうための身請け金を稼ごうと懸命に努力するが...。

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若くして一家を支えることになる花芷は、名門育ちながらも、決して家に閉じこもっているばかりではない。第1話から、そんな彼女の度胸と逞しさに溢れた一面が魅力的に描かれる。
家族の目を盗んで出かけた市中でトラブルに巻き込まれた花芷は、皇帝直属の諜報機関・七宿司の横暴な官吏に盾突き、探偵なみの観察眼に加えて刑法も持ち出し、官吏を見事に言い負かす。チャン・ジンイー自身の知的で快活な雰囲気が役柄にもぴったり合った、見応えあるシーンだ。

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そして、自らの正体を隠して、彼女を支え続けるのが、凌王の世子・顧晏惜(フー・イーティエン)。

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困難にもめげず、「店を持ち、皇都で足場を固める」といきいきと展望を語る花芷をそばで見守り、「きっとできる」と優しく背中を押す顧晏惜。「君がどこに行こうとずっとそばにいる」と、献身的な愛を捧げ、花芷にそっと口づける...。
花家の没落に際して因縁の関係にある2人にとっては、束の間の幸せなのだが、それでも孤軍奮闘する花芷の日々に癒しを与えてくれる顧晏惜とのロマンスには、キュンとせずにはいられない。
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「Go!Go!王子様は片思い」(2021年)や「同居人は名探偵~僕らの恋は迷宮入り~」(2020年)など話題作への出演が続くフー・イーティエンが、皇帝の甥でもある顧晏惜を大人の魅力たっぷりに好演。他にも、花芷に想いを寄せる元婚約者・沈淇役で「将軍の花嫁」(2020年)などで知られるウー・シーザー、沈淇の弟・沈煥役で「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」(2018年)に皇子役で出演したビエン・チョン...と、次世代のイケメン俳優が出演しているのも注目すべきポイントだ。
そんな見目麗しい御曹司たちの存在にも注目しながら、逆境に負けないヒロインを嬉々として演じているチャン・ジンイーの弾けるような魅力を堪能したい。
文=酒寄美智子
放送情報【スカパー!】
惜花芷~星が照らす道~
放送日時:2025年6月18日(水)13:00~
※毎週(月)~(金)13:00~
※6月1日(日)19:00~第1話先行放送あり
チャンネル:チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた
※放送スケジュールは変更になる場合があります