和戸村によるシーモアコミックス作品を原作としたTVアニメ『ただいま、おじゃまされます!』が、4月7日(火)より日本テレビAnichU枠・読売テレビ 火アニ枠、4月8日(水)よりBS日テレにて放送スタートする。
24歳のOL・仲間凛子が、壁に空いた穴をきっかけに左隣の佐槻鏡斗、右隣の右沙田春真と深く関わっていく本作は、恋と笑いが入り混じるにぎやかなラブコメディ。
――壁が破壊されるというかなり衝撃的なシーンから始まる本作ですが、花澤さんは以前から原作をご存じだったそうですね
花澤「コミックシーモアのCMで『ただおじゃ』が紹介されていて、ちょうどハライチの澤部さんが読んでいた漫画も『ただおじゃ』だったんです(笑)。それで作品のことは知っていたんですけど、オーディションのお話をいただいた段階で、改めてちゃんと読みました」
――実際に作品に参加してみて、どんな魅力を感じましたか?
花澤「私、少女漫画がとても好きなので、少女漫画ならではの"ありえない展開"がすごく刺さりました。男性2人のキャラクターもどっちも魅力的で、それぞれ違う良さがあるので、見ている人も『どっちとくっついてほしいかな』とか、『くっつかずにこのまま3人で仲良しのままでいてほしいかな』とか、いろいろ考えられて、読んでいてすごくワクワクする作品でした」
――石川さんと石谷さんはいかがですか?
石川「第1話を見させていただいて、まず映像がすごくきれいだなと思いました。キャラクターの動きも滑らかで、アニメーションなんですが実生活をそのまま切り取ったみたいな作画の良さがあるんです。同時に、展開としては"どうなっちゃうの?"って恐怖を感じるぐらいのスピード感で舞台設定が提示されていくので、そこにもドキドキしました。僕らは先にアフレコも進んでいるので、『そうだったな』と思い返しながら見ていたんですが、ここから結ばれていく人間関係を本当に楽しみにしてもらいたい、そう思える映像でした」
――1話からかなりの勢いですよね
石川「すごかったですね。壁が破られ、添い寝をされ、部屋に上がられ、隣に座られ......普通なら時間をかけて描くような1キュンを、この作品は1話で10キュンぐらい打ち込んでくるので(笑)。なかなか見ない展開ですし、新しい少女漫画の形なんじゃないかと思いました」
花澤「凛子ちゃんが鈍感でよかったね」
石川「本当にそうですね。凛子の天然なかわいらしさがなかったら、成立しないんじゃないかっていうぐらい絶妙だと思います」
石谷「僕は最初、社会人の登場人物たちの中で描かれていく物語ということで、ちょっと大人な作品なのかなと思ったんです。でも実際に見たら、ある意味ファンタジーにも負けないくらい怒涛の展開があって、そのギャップが面白かったですね。
――コメディと社会人ものとしてのリアリティが同居しているのも面白いですね
石谷「そうなんです。凛子が残業して"これもよろしくね"って言われるシーンなんかは、社会人の人にはかなりリアルだと思うんですよね。そういうリアルを織り交ぜつつ、その中で"壁がなくなる"という大きな出来事が起こる。その壁って、人と人との壁、心の壁という表現でもあると思うんですけど、そこが壊れる瞬間のインパクトがすごくて。しかも細かいところまで本当に丁寧で、瓦礫がぬいぐるみに当たって、ぬいぐるみの顔がちょっとだけへにゃっとなったりするんですよ。ワンカットワンカット止めて見ていただきたいぐらい、気合いの入った映像になっています。個人的にもすごく楽しみですし、アフレコした印象的なシーンが皆さんにどう届くのか楽しみにしています」
――それぞれのキャラクターの印象や演じる上で意識したことを教えてください
花澤「凛子ちゃんは会社でもすごくお仕事を頑張っているし、2人と関わっていくにつれて優しさがどんどん見えてくるんです。ただただ役に立ちたいからご飯を作ってあげたり、本当に基本ずっと優しい女の子なんですよね。オタクっぽさが出てくるところも、私はすごく共感できますし、嫌なところがないんじゃないかなって思うくらい魅力的です。
石川「佐槻は、初登場の時点では凛子に対してすごく優しいキャラクターとして映ると思います。凛子も言っていましたが、おばあちゃんのような無条件の優しさがある。でもその一方で、右沙田に対してはめちゃくちゃ冷たい雰囲気があるので、本当に凛子に対してだけ優しいんだなということが分かるキャラクターなんです。しかも、凛子に対して思うところがあるのもすでに見え隠れしているので、そこも楽しんでいただきたいですね。演じる上では、やっぱり人によってかなり態度が違うところを意識していました。右沙田に対するちょっとした敵意だったり、今後3人で関わっていく中での親密度によって、口調や声色に変化が出るようにしたいと思って臨んでいました」
――令和的な価値観で見ると、その距離感にはちょっと怖さもありますよね
石川「怖いですよね。僕も1話を見ながら"こわっ"と思っていました(笑)。無条件の優しさってあんまりないと思うんですよ。だから、そうやって優しくされると、逆にちょっと疑ってしまう。何か下心があるんじゃないか、裏があるんじゃないかって。でもその裏は1話の中ですぐ見せるので。
石谷「右沙田は、お芝居をしていてもすごく思ったんですけど、嘘をつかないキャラクターなんですよね。嘘をつかないというか、過程をすっ飛ばして結論だけ言っちゃう。本人はわりとクレバーで、頭の回転がすごく早いから結論が先に出ちゃうタイプなんです。でも、ご飯がおいしい時にちゃんと"おいしい"って言えたりするし、無邪気さもある。荒々しく見えるのは、本人がそれを隠さなくていいと思っているからで、すごく明るいキャラクターなんです。僕の中では、右沙田って太陽みたいなイメージがあって。見た目の派手さもありますけど、ちゃんといろんなものを乗り越えてきた上で今の明るさがあるんじゃないかなと感じています。1話の中では荒々しいところも見せていますけど、子どもっぽい表情とのギャップも大きいですし、これから隠していたものが明かされるというより、自分で気づいていく形で描かれていくので、だんだん愛おしく見えてくるキャラクターだと思います」
――今回は3人で一緒にアフレコできたとのことですが、やはり掛け合いによる面白さは大きかったですか?
石川「大きかったですね。ラブコメディなので、特にコメディパートはやっぱり掛け合いじゃないと出ないものがあるんです。ボケ感とツッコミ感、その押し引きみたいなものは、一緒に録っているからこそ乗ると思うので。『このボケの熱量で来るなら、ツッコミはちょっと冷やしていこう』みたいな、そういう細かいやり取りが音に乗っているんじゃないかなと思います」
花澤「基本、佐槻さんがツッコミって感じだもんね(笑)」
石川「そうですね。ただ、淡々とボケたりもしますし、凛子が引き気味に独り言みたいに言うところもあるので、そういう空気感も掛け合いだからこそちゃんと音に乗っているんじゃないかなと思います」
石谷「ボケとツッコミが固定じゃないんですよね。
石川「常識人だよね」
石谷「そうなんですよ(笑)。コメディかと思ったら急にシリアスになったりもするので、その時に演技の温度感をどう切り替えるかは、3人で掛け合いながら探っていけたからこそだと思います」
――本作では3人の共同生活が描かれていますが、みなさんご自身はルームシェアに抵抗はありませんか?
石川「僕は、1人の空間があればできると思います。何をするわけでもないんですが、なんとなく1人になりたい時間が存在するタイプなんです。なので、ちゃんと自室があるならすごく楽しめると思います。『飲もうぜ』とか『ゲームやろうぜ』とか、いろんなことがその場でできるし、『今日はなんか料理しちゃおうぜ』みたいなのも楽しそうです。ただ、洗い物そのままとか、洗濯物の干し方とか、そういうところは気になります(笑)」
石谷「僕も、自分の部屋があれば大丈夫かなって感じですね」
花澤「でも1人でいる時って、私ずっとラジオをかけていたりするんですよ。誰かと住むとなると、わりと自分の好きなものを我慢しなきゃいけないですよね」
――花澤さんは、自分のスペースがあれば?
花澤「そうですね。自分のスペースがあれば......でも難しいね、具体的に考えると(笑)。でも、みんなでご飯を食べたり、お酒を飲んだりできるのは楽しそう」
石谷「でも、友達感覚で一緒に暮らせるのは素敵ですよね。僕、寮に住んでいたことがあって、自分の部屋がありつつ、共同スペースで『じゃあ俺がご飯作るから、お金集めてみんなでシェアしよう』みたいなことをやっていたんです。大鍋で作ったり、中華炒めを作ったり、『ご飯炊いとくね』みたいなこともやっていたので、そんなに危機感はないかもしれないですね。
取材・文=川崎龍也 撮影=内田大介
放送情報
TVアニメ『ただいま、おじゃまされます!』
2026年4月7日(火)より日本テレビAnichU枠・読売テレビ 火アニ枠、4月8日(水)よりBS日テレにて放送スタート

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