訪日リピーターが約9割を占める香港は、日本にとって重要なインバウンド市場の一つです。

訪日前にSNSを活用して旅行情報を収集する人も多く、訪日プロモーションにおけるSNSの重要性が高まっています。

そこで本記事では、香港における最新のインターネット・SNS動向を解説します。

関連記事:【2026年版】香港の祝日・連休カレンダーとインバウンド動向

訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)

    目次

  • 香港のインターネット・SNS基本情報
    • 96.8%がインターネットを利用
    • SNSの利用人口は624万人
  • 【2025年最新】香港でよく使われるSNS
    • 1. YouTube
    • 2. WhatsApp
    • 3. Facebook
    • 4. Instagram
    • 5. WeChat(微信/ウィーチャット)

香港のインターネット・SNS基本情報

まずは、香港のインターネットやSNSの利用状況を見ていきましょう。

2025年11月にDataReportalで発表されたレポートでは、インターネットやSNSが生活の一部として幅広い層に定着していることがわかりました。

96.8%がインターネットを利用

2025年10月時点で、香港では716万人がインターネットを利用しており、普及率は96.8%に達しています。

週平均使用時間は20時間27分となっており、携帯電話でインターネットを利用する人は94.0%にのぼりました。

【2025年最新】香港でよく使われるSNSは?インターネット...の画像はこちら >>
▲OVERVIEW OF INTERNET USE:DataReportalより

SNSの利用人口は624万人

次に、SNSの利用状況を見てみましょう。香港では、624万のソーシャルメディアユーザーIDが存在し、これは総人口の84.4%に相当します。2024年末から2025年末の1年間で、香港のソーシャルメディアユーザーIDは9万人増加(1.5%増)しました。

調査上のユーザーID数が必ずしも実際の個人を表すとは限りませんが、香港のインターネットユーザーの87.2%が少なくとも1つのソーシャルメディアプラットフォームを利用していることがわかりました。

また、SNSの週平均使用時間は10時間49分でした。

【2025年最新】香港でよく使われるSNSは?インターネット・SNS事情をまとめて紹介
▲OVERVIEW OF SOCIAL MEDIA USE:DataReportalより
▲OVERVIEW OF SOCIAL MEDIA USE:DataReportalより

【2025年最新】香港でよく使われるSNS

香港では、具体的にどのプラットフォームが使われているのでしょうか。

以下では、レポートの「SELF-DECLARED PLATFORM USE(ユーザーが利用していると自主回答したプラットフォーム)」のデータをもとに、香港で利用されている主要SNSについて解説します。

【2025年最新】香港でよく使われるSNSは?インターネット・SNS事情をまとめて紹介
▲SELF-DECLARED PLATFORM USE:DataReportalより
▲SELF-DECLARED PLATFORM USE:DataReportalより

1. YouTube

DataReportalのデータによると、YouTubeは香港における16歳以上のユーザー数が最も多いSNSとなり、80.4%が月に1回以上使用すると回答しています。

香港におけるYouTubeの広告リーチ数は624万人でした。

広告リーチ数は必ずしも月間アクティブユーザーを指すわけではありませんが、これは総人口の84.4%に相当します。

また、2024年末から2025年末の1年間で、香港におけるYouTubeの潜在的な広告リーチは1.5%増加しました。

観光庁のインバウンド消費動向調査では、香港人が訪日前に役に立った旅行情報源として、YouTubeを含む動画サイトが1位に挙げられています。こうしたことから、香港向けの訪日プロモーションとしてYouTubeは重要なツールであるといえるでしょう。

関連記事:インバウンド集客にはYouTubeが効果的?動画マーケティングのコツ・メリットを解説

2. WhatsApp

YouTubeに次いで利用率が高いのが、WhatsApp(74.7%)です。

WhatsAppは日本ではあまり馴染みのないプラットフォームですが、世界的には人気のメッセンジャーアプリとして親しまれています。

日本でよく使われるLINEと機能が似ており、主に一対一でのメッセージ交換に使われます。そのため、外国人旅行者とのやり取りで使用する場面があるかもしれません。

3. Facebook

今回の調査では、回答者の73.5%がFacebookを利用すると答えました。

香港におけるFacebookの広告リーチ数は470万人で、総人口の63.6%に相当します。また、2024年末から2025年末までの1年間で、潜在的な広告リーチは5.6%増加しました。

実名登録制であるFacebookにおいて、投稿される口コミは信頼されやすい傾向にあるため、積極的にユーザーの口コミを集めることもインバウンド対策として効果的といえるでしょう。

関連記事:Facebookで集客と認知度アップ!業界別の成功事例と具体的な活用方法まとめ

4. Instagram

Instagramは、Facebookと同じくMeta社が提供しているプラットフォームで、回答者の61.2%が利用していると答えました。

香港におけるInstagramの広告リーチ数は405万人で、総人口の54.8%に相当します。2024年末から2025年末までの1年間で、潜在的な広告リーチは12.5%増加しました。

もともとは写真や動画の共有を楽しむSNSとして若年層を中心に浸透していましたが、現在では情報収集ツールとして幅広い層に親しまれています。

旅行情報も積極的に発信されているため、インバウンド対策においても重視したいSNSの一つといえるでしょう。

関連記事:Instagram集客の「3つ」のポイントとは?アカウント設定の方法や効果などを解説

5. WeChat(微信/ウィーチャット)

今回の調査では、回答者の50.9%がWeChatを利用していると答えました。

WeChatは、中国を拠点とするテンセント(Tencent)が提供するソーシャル・プラットフォームで、メッセージ機能のほかにも、モバイル決済(WeChat Pay)やさまざまなミニプログラムが利用可能となっています。

中国人向けのプロモーションで重要なSNSであるWeChatですが、香港人向けのプロモーションツールとしても有効といえます。

関連記事:訪日中国人の購買行動を促進する「WeChat Pay」と「WeChat Mini program」 ── 市場動向と事業者へのヒント

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

<参照>

DataReportal:DIGITAL 2026: HONG KONG

観光庁:インバウンド消費動向調査

【12/16開催】ホテルの売上・利益最大化に必須の「3つのポイント」を解説

【2025年最新】香港でよく使われるSNSは?インターネット・SNS事情をまとめて紹介

2025年、ホテル業界はインバウンド回復、需要の激しい変動、OTA経由の予約集中、そして深刻な人手不足といった、かつてない環境変化に直面しています。

このような状況下で、今後も安定的に売上を伸ばし続けるためには、「集客」「予約数の向上」「レベニューマネジメント」の3領域で、確実に成果を出すことが不可欠です。

本セミナーでは、ホテルの売上最大化を支援する3社が、宿泊施設が今すぐ押さえておくべき実践的なポイントをわかりやすく解説。また、自社公式サイトの予約率を向上させた取組事例も併せて紹介します。

<セミナーのポイント>

  • ホテルが“選ばれる状態”をつくるためのMEO・口コミ対策の要点が学べる!
  • 公式サイトでの自社予約率を高めるための改善ポイントがわかる!
  • テクノロジーを活用してレベニューマネジメントと販売活動をアップデートする考え方が理解できる!

詳しくはこちらをご覧ください。

→ホテルの売上・利益最大化に必須の「3つのポイント」を解説【12/16無料セミナー】

【インバウンド情報まとめ 2025年11月後編】中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは? ほか

【2025年最新】香港でよく使われるSNSは?インターネット・SNS事情をまとめて紹介

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に11月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

※訪日ラボ会員にご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
→中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは?/ 10月の訪日外客数389.6万人、国別1位は韓国 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年11月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

【2025年最新】香港でよく使われるSNSは?インターネット・SNS事情をまとめて紹介

訪日ラボの会員限定コンテンツ「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!

その他、訪日ラボの会員になるとインバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い教科書コンテンツやインバウンドを分析したレポート、訪日ラボのコンサルチーム登壇のセミナーなど役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

編集部おすすめ