古代から豊富な食材を都に運んだ「御食国」としての歴史を持つ、食のまち・福井県小浜市にある小浜酒造は、前身である酒造会社わかさ富士の廃業に伴い、事業継承を行って2016年に誕生した新しい酒蔵だ。

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今回、初めての大吟醸仕込みを行い、米・水・酵母の原料が全て福井県産の「大吟醸わかさ」を発売中だ。

新進気鋭の酒蔵が醸す“オール福井産”大吟醸酒「大吟醸わかさ」誕生

■「オール福井産」にこだわった大吟醸わかさの特徴
小浜市産の酒造好適米・山田錦を贅沢に38%まで精米。仕込み水は蔵の前を流れる清流・南川の伏流水を使用しており、酒の特徴を決める酵母には福井県独自開発の「FK-801C」酵母を使い醸造。

長期低温発酵で1か月以上管理し、爽やかで広がりがあり、まるで青りんごを思わせるようなフルーティーな香りを持ち、口に含めばメロンのようなほどよい甘みと米の旨味を感じるバランスの良い綺麗な酒に仕上がった。なるべくそのままの美味しさを伝えたいこともあり、もろみ成分である澱(おり)が沈むのを待ち、澱引きをしたのち無濾過で瓶詰をしている。

新進気鋭の酒蔵が醸す“オール福井産”大吟醸酒「大吟醸わかさ」誕生

今回は、ラベルデザインまでも福井発であることにこだわった。ラベル原案は、将来デザインの仕事がしたいという地元・若狭高校の女子生徒が担当。

「蒸しあがったお米がまるで宝石のように輝いて見えた」という彼女の想いがデザインに込められている。

日本酒には、その地が育んだお米と水を使い、神様に感謝する際に捧げてきた文化がある。小浜酒造のある小浜市は歴史や民俗文化が深く残り、今でも100を超える寺社仏閣が現存し、祭りの際には「わかさ」を献酒している。この文化を絶やさぬよう「福井もの」にこだわった酒造りをしているのだ。

新進気鋭の酒蔵が醸す“オール福井産”大吟醸酒「大吟醸わかさ」誕生

アルコール度数:17度
価格:3,300円(税込・720㎖)/6,000円(税込・1,800㎖)
販売方法:地元小売店、ネット販売など
販売店:直営オンラインショップ、ハマセ酒店小浜店など

■「大吟醸わかさ」おすすめの楽しみ方

海の幸が豊かな日本海の自然の恵でできたお酒なので、一番は若狭の海産物と合わせて。冷やして飲む場合は「小鯛のささ漬け」がおすすめ。

お手軽に家飲みで楽しむ場合には、生ハムやカルパッチョ、魚の塩焼きといった素材の味が活かされている食品とのペアリングを。

燗をする場合は日向燗(30℃くらい)程度にして、醤油ベースの調味たれにつけて魚を干した若狭の家庭の味「醤油干し」といった、味わいの濃いものと相性がいい。

新進気鋭の酒蔵が醸す“オール福井産”大吟醸酒「大吟醸わかさ」誕生

伝統を受け継ぎながらもより地域色を高めた「大吟醸わかさ」は、福井県・小浜市のストーリーが込められた逸品だ。

URL:https://obama-sake.com/
直営オンラインショップ:https://obamasake.myshopify.com/

(田原昌)