ヴィンテージチェアや伝統工芸、アートピースといったセレクトアイテムを展示・販売するポップアップストア「RETANGO STORY(リタンゴ ストーリー)」が、香川県「高松シンボルタワー」にオープン。
同ストアは、伝統文化と現代の感性を融合し、モノとコトの魅力を伝えるプロジェクト「RETANGO」が企画。
伝統工芸と現代アートが融合するプロジェクト
「RETANGO」とは、京都・京丹後市の網野町から発信される、伝統と革新を融合させたアートプロジェクトだ。
「再び(again)」や「戻る(back)」という意味を持つ、“RE”から生まれたキーワードを通じて、日本の伝統工芸やアート、ヴィンテージプロダクトを再構築して次世代へ継承し、現代のライフスタイルに新たな価値を提供する。
同プロジェクトは、再生ではなく、新たなカタチでの“REスタート”であり、過去と未来をつなぐ重要な役割を果たしている。

現代のライフスタイルに融合する工芸品
今回のポップアップストアは、現代アートの祭典である「瀬戸内国際芸術祭2025」の春会期に合わせて開催される。
国内外より訪れるアートファンに、日本各地に息づく「RETANGO」がセレクトするヴィンテージチェアをはじめ、伝統工芸やアートピース、歴史あるプロダクトを鑑賞してほしいと企画したものだ。
では、同ストアに展示される作品を一部紹介しよう。

織物の町・京丹後のラグジュアリーラグ
織物の町・京都の京丹後で140年以上の歴史を誇る「SUMINOE」が手がける、ラグジュアリーラグブランド「RÈI(レイ)」では、繊細で上質なウール素材を使用し、熟練の職人によるハンドタフテッド製法で仕上げられたオーダーラグを展開している。
これは、工芸と美術の垣根を超えた“床のアート”とも言える逸品だ。

松代焼を現代に蘇らせた「CHIGIRI」シリーズ
「CHIGIRI」シリーズは、松代焼を現代に蘇らせた「唐木田窯」の作家、唐木田伊三男氏による作品シリーズだ。
「CHIGIRI」が創り出す模様は、釉薬を施す際に、模様を表現したい部分に紙をちぎって貼り付け、窯入れをしてできた造形となっている。

印象的なデザインのヴィンテージチェア
「TIKITIKI for Terada Seisakujo」と「1980’s High Stool」は、コルビュジエに学んだ建築家・進来廉(すずきれん)を父にもつ、玄・ベルトー・進来(げん・ベルトー・すずき)氏による作品で、製作を担ったのは名門の「寺田鉄工所」だ。


「n°21 Armchair」は、20世紀のモダンデザインの先駆者であるシャルロット・ペリアンの作品で、クラシックでありながらもモダンなデザインが愛されている。

そして「Easy chair(イージーチェア)」は、スイス生まれの建築家でありデザイナー、モダンデザインの先駆者であるピエール・ジャンヌレの作品だ。
温かみのある木材と、シンプルなラインを基調にしたデザインが特徴となっている。

国内外のアート作品や伝統工芸品、希少なアンティークと出会い、新たな発見と物語を感じてみては。
RETANGO POP-UP「RETANGO STORY」
会期:4月18日(金)~5月6日(火)
会場:高松シンボルタワー ホール棟2F
所在地:香川県高松市サンポート2-1
時間:11:00~18:00(最終日は16:00まで)
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000160633.html
(田原昌)