京友禅アロハシャツを展開するブランド「Pagong(パゴン)」から静嘉堂文庫美術館と共同で制作したバケットハットが登場し、Pagong公式オンラインショップなどで販売している。京友禅の技術で国宝「曜変天目(ようへんてんもく)」の輝きを表現した新商品だ。

コラボ第1弾として発表した、曜変天目のアロハシャツもあわせてチェックしてみよう。

京友禅ブランド「Pagong」から国宝・曜変天目をイメージし...の画像はこちら >>

Pagongと静嘉堂文庫美術館が共同制作した帽子が完成

Pagongと静嘉堂文庫美術館は2024年、共同制作の第1弾としてアロハシャツを発表。美術愛好家やファッション感度の高いユーザー層から注目を集め、大きな反響が寄せられた。

京友禅ブランド「Pagong」から国宝・曜変天目をイメージしたバケットハットが発売

今回発表したリバーシブルバケットハットは、共同制作の第2弾。気軽にカジュアルなコーディネートが楽しめるアイテムとなっている。

日本美術の至宝とされる曜変天目特有の深い色合いと光彩を表現するため、使用する生地は京都の職人が一点ずつ手染めで仕上げた。深く幻想的な斑文が印象的だ。

京友禅ブランド「Pagong」から国宝・曜変天目をイメージしたバケットハットが発売

販売は静嘉堂文庫美術館のミュージアムショップとPagong公式オンラインストアおよび直営店にて行っている。

老舗・亀田富染工場が展開する「Pagong」

Pagongは1919年に創業した京友禅の染屋「亀田富染工場」から誕生。同社は手捺染による技法の色鮮やかな染色を得意とし、6,000枚以上もの着物図案を所蔵する老舗だ。

ハワイに移り住んだ日系移民が着物を解いてアロハシャツにしたという説を基に、蔵に眠る図案を使用し、日本人の美の感性を表現したアロハシャツを制作している。

京友禅ブランド「Pagong」から国宝・曜変天目をイメージしたバケットハットが発売

葛飾北斎や伊藤若冲などの絵画をデザインしたアロハシャツは、美術館から許可を得て制作。京都に本店を構え、祇園店、三条店、嵐山キモノフォレストショップのほか、成田国際空港第一ターミナルにも店舗を展開している。

ブランド名の「パゴン」は、タガログ語の「幸せを運ぶ海亀」に由来するという。

京友禅ブランド「Pagong」から国宝・曜変天目をイメージしたバケットハットが発売

東京・丸の内で曜変天目の秘密に迫る展覧会を開催中

さらに、静嘉堂文庫美術館は6月22日(日)まで、東京・丸の内にある明治生命館1Fにて展覧会「黒の奇跡・曜変天目の秘密」を開催中。

同展では刀剣や鉄鐔など「黒鉄」とよばれる工芸品や「漆黒」の漆芸品を紹介。中国と日本の“黒い色彩”を持つ焼きものの歴史を紐解きながら、最新の研究から明らかになった曜変天目の謎と秘密に迫っている。

京友禅ブランド「Pagong」から国宝・曜変天目をイメージしたバケットハットが発売
22,000円(税込)

22,000円(税込)

公式オンラインストアでは制作秘話となるインタビューを公開中。曜変天目をイメージした模様が誕生するまでの経緯や思いを知れば、商品への愛着も深まりそうだ。

公式オンラインストア商品ページ:https://pagong.jp/fs/pagong/allitem/a98062301nn-00
制作秘話インタビュー:https://pagong.jp/life_with_pagong/contents/youhentenmokuchawan/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000093756.html

(hachi)

編集部おすすめ