京都伝統産業ミュージアムで開催される京版画展「押忍!! 京版画」には、熟練の絵師・彫師・摺師によって生み出された作品が一堂に会する。

京版画の“いま”を紹介する展示販売イベントとなっており、5月24日(土)~6月22日(日)までの期間で行われる。

美を知る大人にこそ訪れてほしい場だ。

京都伝統産業ミュージアムで出会う。職人技が息づく京版画展「押...の画像はこちら >>

会場の展示風景

手作業で紡がれる、繊細な京版画

京版画とは、日本最古の印刷方法である木版画のこと。一連の作業である、「絵を描く」「版木を彫る」「バレンで摺る」という工程がすべて人の手で行われているのが特徴だ。色や手触りにどこか懐かしいような温もりを感じ、空間に静かな気品をもたらしてくれる。

京都伝統産業ミュージアムで出会う。職人技が息づく京版画展「押忍!! 京版画」が開催
美術出版 株式会社 芸艸堂

美術出版 株式会社 芸艸堂

伝統を未来へつなぐ、京版画のいまを知る

「押忍!! 京版画」展では、木版画の伝統的な技法を活かしたアート作品から、ふろしきや雑貨など日常に取り入れやすい商品まで幅広く取り扱う。

京都伝統産業ミュージアムで出会う。職人技が息づく京版画展「押忍!! 京版画」が開催
山田繊維 株式会社(むす美)

山田繊維 株式会社(むす美)

展示会のタイトルである「押忍!! 京版画」には、版画の“押す”という工程と、心に響いた作品を“推す”という想いを重ねている。お気に入りの一枚に出会ってほしい、そんな想いが詰まったイベントだ。

ここでは展示作品の一部を紹介しよう。

木版画 神坂雪佳 八つ橋 額装入

1909年から1910年、芸艸堂から出版された画集『百々世草』より、当時の版木を使い、現代の摺師が一枚ずつ摺り上げた作品。

1942年まで創作を重ねていた神坂雪佳の作品は欧州で高く評価され、日本の近代工芸の発展にも大きく貢献した。雪佳の作風は独自の境地を拓き、現代の一流ブランドさえ魅了する斬新な意匠美の世界が、今もなお息づいている。

京都伝統産業ミュージアムで出会う。職人技が息づく京版画展「押忍!! 京版画」が開催
掲載元:MOCAD ONLINE SHOP

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木版画 竹中健司 Sagano 額装 / no.3127

木版画作家 竹中健司氏の作品で、京都の代表的な風景のひとつである嵯峨野の竹林を描いた京版画だ。深い緑が織りなすグラデーションが美しく、耳を澄ませばサラサラと笹の葉音が聞こえてきそうな趣が感じられる。

京都伝統産業ミュージアムで出会う。職人技が息づく京版画展「押忍!! 京版画」が開催
掲載元:MOCAD ONLINE SHOP

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イベント会期中は、一部商品を公式オンラインショップでも販売する。会場に行けない人はチェックしてみてほしい。

心に響くお気に入りの一枚を見つけるため、出会いの場となる展示販売イベントに出かけてみては。

押忍!! 京版画
会期:、5月24日(土)~6月22日(日)※休館日:6月9日(月)
開催時間:10:00~18:00(最終入場17:30)
会場:京都伝統産業ミュージアムショップ/MOCADギャラリー
所在地:京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 みやこめっせB1F
入場料:無料
展覧会詳細ページ:https://mocad-shop.com/collections/os-kyo-hanga

公式オンラインショップ:https://mocad-shop.com/

PRTIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000134.000077909.html

(IGNITE編集部)

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