和歌山県海南市に拠点を置く「山家漆器店」は、イタリア・ミラノで開催された「ミラノデザインウィーク2025」において、新ブランド「SHIKI-ORIORI しきおりおり」を展示した。

また、6月16日(月)から18日(水)まで開催される、大阪・関西万博内の「日本工芸産地博覧会2025」にて、同ブランドの販売を開始。

自社オンラインショップでも販売する。

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日常の中で魅力が感じられる、自由な漆器

「山家漆器店」は、和歌山県海南市に工房を構え、紀州漆器の産地で多くのつくり手と手を取り合いながらものづくりを行う漆器店だ。1950年の創業以来、伝統的な技術と現代的な感性を融合させた製品を作り続けている。

コーポレートメッセージ「漆器であそぶ 漆器で笑顔になる」は、漆器を使う人、選ぶ人、伝える人が、心の余裕や暮らしを楽しむ要素を持ち、漆器を語り、選び、使うことで、暮らしが豊かになることを願ったもの。

漆器はもっと自由であるべきだと考え、日常の中で漆器の魅力を再発見できるような製品づくりを目指している。

和歌山の四季を象徴する「白」がテーマ。紀州漆器の美を体現する器「しきおりおり」

「白」をテーマに伝統技術と現代的なデザインを融合

「しきおりおり」は、紀州漆器の伝統技術と現代的なデザインを融合させ、和歌山の四季を象徴する「白」をテーマにした製品を展開するブランドだ。

和歌山の四季を象徴する「白」がテーマ。紀州漆器の美を体現する器「しきおりおり」

和歌山県は日本で最も多くの盆を生産する地域であり、供え物を運ぶ道具として始まった盆が、やがて食事やおもてなしのシーンへと広がった。

同ブランドは、盆にまつわる文化的背景を踏まえ、伝統的な技法と現代的な感性を融合させたプロダクトを通じて、日本の美意識を国内外に発信している。

和歌山の四季を象徴する「白」がテーマ。紀州漆器の美を体現する器「しきおりおり」

世界に紀州漆器と日本の盆の魅力を発信

そんな同ブランドのコンセプトを世界に伝えるスタートの第一歩として、イタリア「ミラノデザインウィーク2025」でのイベントを企画。『ミシュランガイド』掲載のミラノ・トルトーナ地区の懐石料理店「Ristorante HAZAMA」とコラボレーションし、挾間敏シェフによる特別ディナーメニューとともに、ゲストに漆器の美しさを体験してもらったという。

漆器の繊細な質感と、挾間シェフの料理による季節の食材を活かした洗練された料理との調和が、ゲストからの高い評価を得た。

和歌山の四季を象徴する「白」がテーマ。紀州漆器の美を体現する器「しきおりおり」

特に、「紀州蒔地」や「根来塗り」を駆使した紀州漆器の伝統的な技法と、白を基調とした現代的なデザインの融合に注目が集まった。

和歌山の四季を象徴する「白」がテーマ。紀州漆器の美を体現する器「しきおりおり」

大阪・関西万博で日本の伝統工芸の魅力を伝える

期間限定で開催する大阪・関西万博内の「日本工芸産地博覧会2025」は、全国20社のつくり手が集い、工芸と産地の新しい未来を切り拓く場として、日本の伝統工芸の魅力を伝えることを目的としている。

同ブランドはこの場にて「しきおりおり」の販売を開始する。また、自社オンラインショップでも6月中旬より販売を予定している。

和歌山の四季を象徴する「白」がテーマ。紀州漆器の美を体現する器「しきおりおり」
さざなみ

さざなみ

和歌山の四季を象徴する「白」がテーマ。紀州漆器の美を体現する器「しきおりおり」
ゆきはだ

ゆきはだ

漆器としては珍しい「白」の美しさを手にしてみては。

しきおりおり公式サイト:https://www.prinmail.com/shikioriori/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000162584.html

(田原昌)

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