群馬県が誇る世界遺産「富岡製糸場」内にある「富岡シルクギャラリー」では、6月10日(火)、富岡市でのみ生産されている繭品種「ぐんま黄金」を100%使用した新商品が登場する。

優しい肌触りで快適な睡眠へと誘う「ピローケース&ボックスシーツ」や、シルクの繊細さが洗練を醸し出す「扇子」など、「ぐんま黄金」の魅力を最大限に発揮した商品だ。

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純国産シルクは全体の0.1%を下回る貴重な品

1968年のピーク以降、日本の養蚕農家数と繭生産量は減少の一途を辿っている。現在、全体の純国産シルク製品の割合は、0.1%を下回る。

そんな危機的状況の中でも富岡市は、養蚕農家10戸、団体・企業2戸の合わせて12戸が、年間5回繭を生産。令和6年度には年間4.7トンの繭を収穫した。この生産量は、群馬県内の繭生産量の約3分の1に値する。

国産シルクでライフスタイルに彩りを。 富岡産「ぐんま黄金」を100%使用した新商品が登場

その中で「ぐんま黄金」は、日本全国で富岡市内の養蚕農家でのみが生産する、希少な蚕品種だ。「ぐんま黄金」の蚕は、鮮やかな黄色い糸を吐く品種。染色をせずとも美しい色彩を放つこの品種は吸湿性・放湿性・制菌性に優れており、環境にも配慮したシルク製品となっている。

制菌性に優れた黄繭種を黄金扇子やピローケースに

今回の商品化では染色をしない環境配慮型シルクとして、天然色を活かす製法で織り上げた。京都老舗の最高峰の技術で製作した扇子は、透かし柄が涼やかな、夏にびったりの逸品だ。

ピローケースやボックスシーツも登場。ヨコ糸は「ぐんま黄色」、タテ糸にはコットンを使用し、清涼感ある肌触りに仕上がった。

シルクは静電気を防ぎ、髪を労わるので、パートナーへのギフトにもおすすめだ。

国産シルクでライフスタイルに彩りを。 富岡産「ぐんま黄金」を100%使用した新商品が登場

富岡シルク製品の売上げは、富岡市の養蚕業を未来へ継承していくために活用される。富岡製糸場が世界遺産に登録されてから、今年で11周年の節目を迎えた。「富岡の宝」である養蚕業が生み出した、環境にも優しいシルク製品の使い心地を体感してほしい。

富岡シルクギャラリー
営業時間:9時~16時45分
定休日:富岡製糸場の休場日と同じ
公式サイト:https://www.tomioka-silkbrand.jp

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000115283.html

(春緒)

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