フランス「シャンパーニュ・フィリポナ」は、長年にわたりメゾンの顔としてきたスタンダード・キュヴェ「ロワイヤル・レゼルヴ」の名称を115年ぶりに改め、新たに「レゼルヴ・パーペチュアル」とする。
同メゾンの継ぎ足し熟成「パーペチュアル・リザーヴ」という技法を反映した、変化する複雑な味わいが魅力の同キュヴェは、この6月より順次新名称へと切り替えられる。
500年以上の歴史を誇るシャンパーニュ
「シャンパーニュ・フィリポナ」は、1522年に初代アヴリル・ル・フィリポナがアイ村に定住して以来、500年以上にわたり、シャンパーニュ地方の伝統と革新の架け橋としてワイン造りを続けてきた。
ルイ14世の食卓に供された記録を持つその品質は、今も世界中で高く評価され、シャンパーニュの真髄を伝える存在であり続けている。
新しい名称に込められた想いと理念
15代⽬当主のシャルル・フィリポナ氏のもと、メゾンは品質向上のために多くの改革を実行してきた。
オーガニック農法の導入、航空写真による土壌・樹勢のモニタリング、区画ごとの醸造が可能なタンク設置など、同メゾンの姿勢は常に「進化を止めない伝統」に基づいている。
「パーペチュアル」に込められた2つの想い
「パーペチュアル」は、「永続的な」「絶え間ない」という意味を持ち、時間的に終わりがなく、常に続くことを示している。
この新名称には、2つの意味が込められている。ひとつは、メゾンが長年実践してきた継ぎ足し熟成「パーペチュアル・リザーヴ」という技法の反映だ。
これは、毎年新しいワインを継ぎ足すことで、熟成による奥行きとともにフレッシュさを保ち、複雑で魅力的な味わいを生み出す製法だ。
そしてもうひとつは、「絶え間ない進化」というメゾンの哲学を象徴し、モットーである「In perpetual motion, naturally.(自然に、常に動き続ける)」に通じている。
自然の摂理やうつろいを前向きにとらえ、小さな変革を日々繰り返す。変化が永続的にワインに新たな命を吹き込む。

「レゼルヴ・パーペチュアル ブリュット」容量:750ml / 価格:10,500円
“永続的なブレンド”で変化し続ける味わい
同メゾンのノンヴィンテージ・キュヴェは、「レゼルヴ・パーペチュアル」と呼ばれる、特別なブレンド技術によって造られている。
1946年以来毎年、その年の収穫から得られた新しいワインに、前の年に造られたワインをブレンドするという手法だ。このプロセスは、時を重ねながら受け継がれていく“永続的なブレンド”のサイクルを形成していく。
シャンパーニュにおけるブレンドは、まさに芸術。毎年異なる条件のもとで収穫されるブドウから、均一でありながら奥深い味わいのノンヴィンテージ・シャンパーニュを生み出すためには、厳格な品質基準と、各クリュ(畑)の特徴を知り尽くしたテイスティングの技術が不可欠だ。
「レゼルヴ・パーペチュアル」という新しい名称には、ブレンドという技術の核心にある“継続性”と“完成度の追求”という、同メゾンの哲学が込められている。

「レゼルヴ・パーペチュアル ノン・ドゼ」容量:750ml / 価格:10,500円
メゾンの想いが込められたシャンパーニュを堪能したい。
シャンパーニュ・フィリポナ公式サイト:https://www.philipponnat.com
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000143384.html
(田原昌)
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