『ゲゲゲの鬼太郎』の世界を浮世絵の技法と感性で描き出す「ゲゲゲ浮世絵」シリーズに待望の新作が登場。オンラインショップ「版三 浮世絵工房」にて受注販売を開始した。

今回発表されたのは映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』とアニメ第6期、それぞれとのコラボによる2作品。伝統と現代カルチャーが交差する絵巻のような世界に、改めて惹き込まれる。

静かに交わる、鬼太郎の父と水木の絆「花散しの友誼」

『花散しの友誼』は、2023年に公開された映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』とのコラボレーション作品。同作は興行収入30億円を超え、日本アカデミー賞でも評価された長編アニメ映画だ。

浮世絵では、鬼太郎の父と水木の交流を、桜と雪が舞う中で表現。傘をそっと差しかける水木と、それに気づかず桜と雪に目を奪われる鬼太郎の父。繊細な構図の中に、さりげない思いやりが込められている。

浮世絵で楽しむ『ゲゲゲの鬼太郎』の世界。「ゲゲゲ浮世絵」シリ...の画像はこちら >>

©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会

歌川国芳や国貞らの名作をオマージュしながら描かれたこの一枚は、静けさの中に強い余韻を残す作品となっている。

百鬼夜行さながらのにぎやかな一場面「妖怪道路」

もう一作の『妖怪道路』は、『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ第6期のキャラクターたちが登場する、にぎやかで遊び心あふれる作品。

“ある伝説的なグループが歩いた道”の風景をモチーフに、付喪神(つくもがみ)や妖怪たちが練り歩く姿を細やかな筆致で描いている。

浮世絵で楽しむ『ゲゲゲの鬼太郎』の世界。「ゲゲゲ浮世絵」シリーズに新作登場

©水木プロ・東映アニメーション

構図には『付喪神絵巻』の要素も織り込まれ、どこか現代的なユーモアと、妖怪たちの存在感が同居。細部に宿る“粋な仕掛け”にも注目したい。

受注販売は7月27日まで。シリアルナンバー付きの限定制作

『花散しの友誼』は初版200部からのスタートで、『妖怪道路』は初版100部の販売。

いずれもシリアルナンバー付きで、コレクションとしての価値も高い。

なお、『花散しの友誼』の販売は7月27日(日)23:59まで。幻想とノスタルジーが交差するこの一枚に、触れてみてはいかがだろうか。

ゲゲゲ浮世絵「花散しの友誼」
価格:30,000円(税別)/受注生産・初版200部より開始
販売期間:7月14日(月)12:00~7月27日(日)23:59
商品ページ:https://www.ukiyoework.com/view/item/000000000342

ゲゲゲ浮世絵「妖怪道路」
価格:30,000円(税別)/初版100部
商品ページ:https://www.ukiyoework.com/view/item/000000000341

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000031094.html

(山之内渉)

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