スコットランドの老舗ボトラー、ゴードン&マクファイルが手がける「グレンリベット85年」が、10月に発売される。

1940年に樽詰めされ、85年の歳月を経て完成したこのシングルモルトは、現存する中で“世界最長熟成”とされる1本。

125本限定で瓶詰され、「デキャンタ#1」はオークションに出品予定となっている。

1940年に託された原酒、85年後の奇跡として開封

このウイスキーが樽に詰められたのは、第二次世界大戦下の1940年2月3日。

創業家のジョージ・アーカート氏とその父ジョン氏によって、後世への贈り物としてアメリカンオーク樽に納められた原酒は、今年2月5日(水)にカスク番号336が開封された。

ダイレクター・オブ・プレステージ スティーブン・ランキン氏

85年の時を経て完成した液体は、アルコール度数43.7%。わずか“125本”のみがデキャンタに詰められ、世界中のウイスキー愛好家・コレクターの注目を集めている。

ウイスキーと建築が交差する、唯一無二のデキャンタ

本作の魅力は、その液体だけにとどまらない。

デキャンタのデザインには、米国の建築家ジーニ・ギャング氏を迎え、「オークの芸術性(Artistry in Oak)」をテーマに創作された。10月に世界初公開される予定で、デキャンタ#1は11月、クリスティーズ・ニューヨークにてオークションにかけられる。

建築家ジーニ・ギャング氏

なお、オークションの収益は、米国の森林保護団体「アメリカン・フォレスト」へ寄付される。

熟成、クラフト、そして想いが結晶した“生きた歴史”

ゴードン&マクファイルは、130年以上の歴史を持つ家族経営のボトラー。

スコットランド全土100以上の蒸留所との信頼関係のもと、独自に選定した樽で長期熟成を行い、オフィシャルリリースとは異なる個性を持つシングルモルトを送り出してきた。

「グレンリベット85年」は、そうした熟成技術とクラフトマンシップの結晶であり、時を超えて語り継がれる“生きた歴史”とも言える存在となるだろう。

グレンリベット85年
発売時期:10月予定
公式サイト:https://www.jisys.co.jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000111187.html

(山之内渉)

※容量・価格・パッケージなどの詳細も10月に発表予定

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