新宿歴史博物館にて、特別展「新宿駅開業140周年記念 Shinjuku grand terminal」が開催される。
期間は10月12日(日)から12月14日(日)まで。
新宿駅東口玄関(夜景)明治20年代後半(1950~1954) 新宿歴史博物館所蔵
一停車場から、世界屈指の巨大駅へ
明治18年(1885)に誕生した小さな停車場「新宿停車場」は、甲州街道と青梅街道の分岐点近くに位置していた。その後、甲武鉄道の接続や私鉄路線の乗り入れを経て、世界最大級のターミナルへと成長を遂げていく。
西武ニュース 桜だより 昭和24年(1949) 西武鉄道株式会社所蔵

行先板(府中競馬正門前-新宿) 京王資料館所蔵
本展では、初代駅舎模型や各時代の行先板、構内の写真など、時代ごとの駅の姿を伝える貴重な資料を多数展示。ただ通過するだけの場所ではなく、人の流れと街の風景が交差する“舞台”としての新宿駅の魅力を再発見できる空間が広がる。
歴史を知り、未来に触れる多彩な関連イベント
展示会場だけでなく、講演会やコラボイベントなど、駅と都市の未来を考える関連プログラムも充実している。
鉄道史の専門家・老川慶喜氏による記念講演や、現役駅長が登壇するトークイベントのほか、11月に3週連続で行われる歴史講座では、京王・小田急・地域団体の視点から現在進行中の駅再開発についても語られる。
140年の軌跡の先へ、変わり続ける駅の物語
鉄道はただ人を運ぶだけでなく、時代や都市の輪郭を形づくってきた。その象徴とも言える新宿駅の140年の歩みは、まさに日本の都市交通の進化と重なる。

この秋、かつての駅舎に思いを馳せながら、現在進行形で変貌を遂げる新宿駅の“未来”を想像してみてはいかがだろうか。
新宿駅開業140周年記念 Shinjuku grand terminal
会期:10月12日(日)~12月14日(日)
会場:新宿区立新宿歴史博物館 地下1階企画展示室
所在地:東京都新宿区四谷三栄町12-16
開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:10月14日(火)・27日(月)、11月10日(月)・25日(火)、12月8日(月)
料金:一般300円(常設展セット券500円)
公式サイト:https://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000146578.html
(山之内渉)