全国47都道府県の特産品を生かしたクラフトジンを開発する「県ジンプロジェクト」から、第14弾となる「新潟県ジン」が登場した。
同ジンは、新潟県弥彦村産の茶豆をボタニカルに使用し、規格外品をアップサイクルして生まれた一本だ。
枝豆をボタニカルにした「新潟県ジン by agataJapan」
新潟県は全国有数の米どころとして知られるが、実は枝豆の栽培面積も日本一を誇っている。
特に弥彦村の茶豆は、長年にわたり開発・栽培され、豊かな甘味と香りを持つブランド品種として地元で愛されてきた。しかしその一方で、形や大きさの違いにより市場に出せない規格外品が多く発生していた。
今回登場した「新潟県ジン」では、この規格外茶豆を活用し、ボタニカルとして使用することで廃棄を減らし、新たな価値を生み出すことに成功した。枝豆の自然な甘みが引き立ち、従来のジンにはないユニークで奥行きのある味わいが楽しめる。

アップサイクルで広がる地域資源の可能性
規格外品の有効活用は、持続可能な地域づくりにも直結する。
弥彦村では、出荷時の選別で枝豆の約40%が規格外として扱われ、多くが廃棄される現状があった。これに対し、「YAHIKO UPCYCLING」や「ヤヒコロジー」といった地域企業が中心となり、規格外茶豆のアップサイクルに取り組んでいる。
同ジンは、そうした活動との連携によって誕生したものであり、廃棄削減と新しい産業価値の創出を両立する象徴的な事例と言えるだろう。酒という形に生まれ変わることで、単なる消費材ではなく、地域の物語を伝えるプロダクトへと昇華している。

世界に誇る技術で仕上げた一本
製造を担ったのは、新潟県内でクラフトジンの蒸留を手がける「越後薬草」。同蒸留所は国内外で高い評価を得ており、アジア最大級の酒類品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2025」では特別賞を受賞している。
その確かな蒸留技術で、枝豆の香りと甘味を最大限に引き出した一本に仕上げた。
飲み口は滑らかで和食との相性はもちろん、炭酸で割ることで爽やかに楽しむこともできる。地元の食材と匠の技が融合した同ジンは、単なる地酒の枠を超え、新潟のテロワールを体現する存在となっている。
「新潟県ジン」は、弥彦村の茶豆を活かし、地域資源を循環させるアップサイクルの象徴である。「越後薬草」の技術により生まれた味わい深い一杯は、新潟の魅力を全国、そして世界へと発信する力を持つかもしれない。

クラフトジンを通して地域を知り、語り、つながる。このボトルには、未来へと続く物語が込められている。
新潟県ジン by agataJapan
プロジェクト実施期間:実施中~10月31日(金)23:59
プロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/876137/preview?token=197efcuf&utm_campaign=cp_po_share_c_msg_projects_show
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000005678.html
(kyoko.)