徳川家康ゆかりの国宝・久能山東照宮で、期間限定の夜間特別拝観「光彩−IRODORI−」が開催されている。折り紙をモチーフにした幻想的なライトアップと、通常は立ち入れない夜の境内を歩くひとときは、歴史と美が交差する特別な時間となる。

日常を離れ、光と色彩が織りなす幽玄な空間で静かに自分と向き合う体験が待っている。

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国宝の神社を舞台にした特別な夜

静岡市に位置する久能山東照宮は、日光・上野と並ぶ三大東照宮のひとつ。徳川家康公の縁ある地として知られ、壮麗な社殿群は国宝に指定されている。その由緒ある聖地で、12月7日(日)まで特別な催しが行われている。

夜の境内を一般公開し、光と色彩の演出で彩る「光彩−IRODORI−」。通常は昼間しか立ち入れない場所を夜に訪れることで、歴史的建築が持つ威厳と静謐が際立ち、昼間とはまったく異なる趣に包まれる。

静岡・駿河|久能山東照宮「光彩−IRODORI−」  夜を彩る国宝ライトアップ体験を楽しむ

光と色彩が織りなす幻想空間

本イベントの特徴は、折り紙をテーマとしたライトアップ演出にある。空間プロデュースを手掛けるのは、数々の文化財ライトアップを成功させてきたTSP太陽のブランド「ELEMENTS」と、アーティストユニット「YouRuMaru」。光が織りなす柔らかな陰影と、色彩の重なりが建築の装飾美を浮かび上がらせ、訪れる人々に非日常の感覚を与える。

国宝の社殿や境内が、光そのものを素材とした作品となり、歩くごとに視覚体験が変化する。夜の神域に響く静けさの中で、光と影が描く世界に身を委ねることは、心を揺さぶる体験となるだろう。

静岡・駿河|久能山東照宮「光彩−IRODORI−」  夜を彩る国宝ライトアップ体験を楽しむ

限定性が高める特別感

開催は12月までの週末を中心に限定されており、1日あたりの入場人数にも制限が設けられている。チケットはロープウェイ往復と拝観料がセットとなり、入場時間も指定制。計画的に足を運ぶ必要があるため、その希少性が体験の価値を一層高める。

国宝の夜間公開というだけでも貴重だが、光のアートが加わることで、一期一会の体験が完成する。

静岡・駿河|久能山東照宮「光彩−IRODORI−」  夜を彩る国宝ライトアップ体験を楽しむ

久能山東照宮は400年を超える歴史を誇る場所でありながら、今回のイベントは現代アートとの融合によって新たな姿を提示している。過去と未来が交差する舞台で、静岡の地が持つ文化の深みを体感できるだろう。日常から距離を置き、心を澄ませて味わうにふさわしいひとときだ。

久能山東照宮 夜間特別拝観「光彩−IRODORI−」
場所:久能山東照宮
所在地:静岡県静岡市駿河区根古屋390
開催期間:開催中~12月7日(日)※10月は土日祝、11・12月は金土日祝
開催時間:18時~21時 ※最終入場は20時まで
※11月21日(金)~23日(日)は東照宮神事により開催なし

公式サイト:https://www.toshogu-lightup.com/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000144.000056254.html

(Fumiya Maki)

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